Nov 15, 2024 news

『チリの闘い』で知られる、ドキュメンタリー映画の巨匠 パトリシオ・グスマン監督最新作 女性たちの声を通して描かれる変容するチリの“現在” 映画『私の想う国』

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『光のノスタルジア』『真珠のボタン』『夢のアンデス』に続く、パトリシオ・グスマン監督の最新作、映画『私の想う国』。この度、本作の予告映像が公開された。

2019年10月にチリの首都サンティアゴでの地下鉄料金値上げ反対に端を発した民主化運動。その若者や女性が中心となった、リーダーもイデオロギーもいない爆発的なうねりは、チリの社会構造を大きく揺るがし、36歳という世界で最も若いガブリエル・ボリッチ大統領誕生に結実する。

そんな劇的に変わりゆく母国チリの姿を、世界最高のドキュメンタリー映画と評される『チリの闘い』でも社会が大きく変わりゆく過程をダイナミックに描いた巨匠パトリシオ・グスマンが鋭く捉える。

この度公開された予告映像では、地下鉄の改札で飛び跳ねる若者たちによる形式に捉われない運動の様子と、「主導者のいない民衆蜂起です」と語る、女性権利擁護団体ラス・テシスのメンバー4人の印象的な姿が映し出される。カラフルな服装で、様々な楽器を手にし、音楽と色彩に溢れた抗議活動。じっとこちらをみつめ「怒りと勇気に動かされ闘っています。私たちは勇敢です」と語る目出し帽の女性のインパクトのある姿。「女性たちの声を通して描かれる変容するチリの“現在”」というテロップに導かれ、強権的なルールに代わる新しい憲法を求める150万人以上の人々が集まった奇跡的な瞬間が捉えられている。

映画『私の想う国』は、2024年12月20日(金)より全国順次公開。

作品情報
映画『私の想う国』

2019年、突然チリのサンティアゴで民主化運動が動きだした。その口火となったのは、首都サンティアゴで地下鉄料金の値上げ反対がきっかけだった。その運動は、リーダーもイデオロギーもなく、爆発的なうねりとなり、チリの保守的・家父長的な社会構造を大きく揺るがした。運動の主流となったのは、若者と女性たち。150万の人々が、より尊厳のある生活を求め、警察と放水車に向かってデモを行った。それは2021年36歳という世界で最も若いガブリエル・ボリッチ大統領誕生に結実する。

監督:パトリシオ・グスマン

配給:アップリンク

©Atacama Productions-ARTE France Cinema-Market Chile/2022/

2024年12月20日(金) アップリンク吉祥寺・アップリンク京都
2024年12月21日(土) 新宿K’s cinemaほか全国順次公開

公式サイト uplink.co.jp/watashino/