昨年1月、第36回サンダンス映画祭でお披露目されたのをきっかけに、批評家たちの間で“異彩を放つドキュメンタリー”として瞬く間に話題となり、第73回カンヌ国際映画祭、第45回トロント国際映画祭ほか、テルライド、ニューヨーク、テッサロニキ、トリノ、サン・セバスティアン、台北など数々の国際映画祭で正式上映され、世界中の映画祭で喝采を浴びた映画『白いトリュフの宿る森』。
その評価は高く合計20部門にノミネートされた他、史上初の快挙となる第73回<全米監督協会賞>と第35回<全米撮影監督協会賞>の同年同時受賞を果たし、さらにアカデミー賞の前哨戦のひとつとして知られる第92回<ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞>TOP5ドキュメンタリーにも選出された。
この度、本作の冒頭映像が公開された。
映像は、ピエモンテの森を俯瞰で捉えたまるで絵画のようなカットから始まり、世界で最も希少で高価な食材・白トリュフを探す老人と愛犬の姿がゆっくりと映し出される。BGMもナレーションもなく、鳥の鳴き声と、老人がかきわける草木の音、そして犬が白トリュフの匂いをかぎ分ける音が微かに響き、まるでその森の中にいるかのような感覚に襲われる。
68歳のセルジオは、白トリュフを探すため愛犬のフィオナとペペと一緒に、老いた体で毎日険しい森へと向かう。家族にも友人にもその場所を明かさないと言われる自分だけの秘密の場所で、彼らは何百年も受け継がれてきた伝統的な方法で白トリュフを探し出す。森林伐採や後継者不足により、その希少性は増すばかりの白トリュフ。 その〝白い宝石″は、仲買人やオークションにより高価な値段が付けられ、やがてレストランのテーブルへと届けられる。本作は、写真家でもある監督のマイケル・ドウェックとグレゴリー・カーショウが、トリュフハンターたちの生活に約3年間密着し、信頼関係を得て撮影した貴重な映像で構成される。
映画『白いトリュフの宿る森』は、2022年2月18日(金)よりBunkamura ル・シネマほかにて全国公開。
世界で最も希少で高価な食材、アルバ産“白トリュフ”。その名産地である北イタリア、ピエモンテ州で、写真家のマイケル・ドウェックは、夜になると森に“白トリュフ”を探しに出てくる、まるで妖精のようなおじいさんたちがいる‥‥というささやかな言い伝えを耳にしたことから、約3年間にわたり彼らの生活に入り込み、信頼関係を得たうえで貴重な撮影に成功。そこには彼らの大地に寄り添い、時の流れが止まったような、純粋で、美しい暮らしが映し出される。
監督:マイケル・ドウェック、グレゴリー・カーショウ
製作総指揮:ルカ・グァダニーノ
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテイメント
©2020 GO GIGI GO PRODUCTIONS, LLC
2022年2月18日(金) Bunkamura ル・シネマほかにて全国公開
公式サイト truffle-movie.jp