アウシュビッツ収容所の隣で幸せに暮らす家族を描く、映画『関心領域』の見どころを解説した特別映像が公開された。
本作は、A24が製作を手掛けた、ジョナサン・グレイザーの監督最新作。第76回カンヌ国際映画祭でグランプリ受賞、第96回アカデミー賞では国際長編映画賞、音響賞の2部門を受賞した。
この度公開されたのは、本作の見どころが“1分で分かる”特別映像。ジョナサン・グレイザー監督は「観客には、彼らに自分の姿を重ねて見てもらいたい。彼らが望むものは私たちと変わらない」と語る。また、本作において “音”も見どころのひとつ。公開された映像でも、壁の向こう側から聞こえてくるのは誰かの叫び声や地響きのような機械音。壁のこちら側に響くのは赤ちゃんの泣き声。壁を隔てて異なる音が響いてくることで、そこで起こっている出来事を想像させる。
映画『関心領域』は、2024年5月24日(金)より全国公開。
空は青く、誰もが笑顔で、子供たちの楽しげな声が聴こえてくる。そして、窓から見える壁の向こうでは大きな建物から黒い煙があがる。1945年、アウシュビッツ収容所の所長ルドルフ・ヘスとその妻ヘドウィグら家族は、収容所の隣で幸せに暮らしていた。スクリーンに映し出されるのは、どこにでもある穏やかな日常。しかし、壁ひとつ隔てたアウシュビッツ収容所の存在が、音、建物からあがる煙、家族の交わす何気ない会話や視線、そして気配から着実に伝わってくる。壁を隔てたふたつの世界にどんな違いがあるのか。
監督・脚本:ジョナサン・グレイザー
原作:マーティン・エイミス「関心領域」(早川書房刊)
出演:クリスティアン・フリーデル、ザンドラ・ヒュラー
配給:ハピネットファントム・スタジオ
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2024年5月24日(金) 新宿ピカデリーほか全国公開
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