Jul 03, 2023 news

音楽ドキュメンタリー映画『The Path〜パルバティ・バウル 風狂の歌ごえ』山口智子、ピーター・バラカン、中納良恵登壇のトークショー開催

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インドの吟遊行者の半生を捉えた音楽ドキュメンタリー、映画『The Path〜パルバティ・バウル 風狂の歌ごえ』の予告映像が公開された。

本作の主役は「バウル」と呼ばれる吟遊行者になった女性パルバティ・バウル。パルバティがまだバラモン階級のひとりの少女に過ぎなかった頃、彼女と監督はルームシェアをしていた。そんなパルバティが、高いカーストを捨て、突然吟遊行者に。そして26年後、彼女の来日公演決定の知らせを聞いた監督は、彼女の行者への道のりを明らかにすることを決意。来日公演だけでなく、西ベンガル州にあるパルバティの行の拠点にも足を運び、現在の吟遊行者「バウル」の文化背景にも迫る。

なお、上映期間中には、山口智子、ピーター・バラカン、中納良恵、藤田一照、梶原徹也、山田タマルが日替わりで登壇する、監督とのトークショーも開催される。

▼阿部櫻子監督コメント
30年前、私が留学していたインドの家に突然 15歳の少女が現れました。「ルームシェアをさせて」と話した魅力的な少女は、世界中で公演を行う吟遊行者「バウル」として名前が知られるようになりました。当時から歌がうまかった彼女は、歌だけでなく “心“にもみがきをかけていました。そして2018年に彼女の来日公演が決まった時、「バウル」について何も知らなかった私は、来日中の全行程を撮影し、映画にすることに決めました。彼女の歩んできた「バウルへの道」を知るためでした。今回の上映で、「風狂」といわれるバウルの生き方と彼女の「歌」の魅力が伝われば本望です。

映画『The Path〜パルバティ・バウル 風狂の歌ごえ』は、2023年8月5日(土)より公開。

作品情報
映画『The Path〜パルバティ・バウル 風狂の歌ごえ』

パルバティ(モウシュミー)は芸術大学の受験に失敗。バラモンとはいえ、裕福ではなかった彼女は、浪人して来年の受験に備えるため、見ず知らずの外国人、阿部櫻子にルームシェアを申し込む。しかし合格した大学は吟遊行者になるために退学。師匠に弟子入りするが、習ったのは1年に1曲だけ。次に弟子入りした師匠は1日に44曲も教えた。苦難を乗り越えながらパルバティは、「気が触れた」という意味を持つ「バウル」の修行を、東京、京都の公演のなかで語り始める。ヒンドゥー、イスラム、仏教の影響を受け、カーストも否定するバウル。郡上公演ではパーカッショニストの土取利行と共演を行い、自ら曲をつけた8世紀の仏教詩を舞い歌う。次第に「風狂」といわれるバウルへの道のりが紐解かれていく。

監督・制作:阿部 櫻子

出演・音楽:パルバティ・バウル、土取 利行

配給・宣伝 サキプロ

©サキプロ

2023年8月5日(土)ポレポレ東中野にて公開

公式サイト sakhipro.com/movie-the-path/