Apr 20, 2022 news

虚飾と野望が家族を引き裂く心理スリラー 映画『不都合な理想の夫婦』フィーチャレット映像が公開

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21年度英国インディペンデント映画賞で6部門にノミネートを果たした、映画『不都合な理想の夫婦』。主人公を演じたのは『ファンタスティック・ビースト』シリーズのジュード・ロウ。その妻役には『ゴーストバスターズ/アフターライフ』のキャリー・クーン。監督は『マーサ、あるいはマーシー・メイ』でサンダンス映画祭の監督賞を受賞したショーン・ダーキン。英米の両国で暮らした体験から、自身で感じた文化的な差異をもとに脚本を手掛けた。

この度、ジュード・ロウらキャスト陣や監督が本作について解説をしながら各々の印象についても語り合うフィーチャレット映像が公開された。

映像は、主人公のローリー役を演じたジュード・ロウが「これは家族愛の物語だ」と語る場面から始まる。良い生活への強い憧れを抱き、好景気に沸くロンドンへ引越しをした家族一同。大きな邸宅に住み、誰もが憧れる理想的な生活を送っているように思えたが、次第に心の距離が離れていってしまう。ローリーは自身の理想を追い求め、お金を稼いでは使い、新たな儲け話に野心を燃やしていたが、妻のアリソン(キャリー・クーン)は、そんな夫の夢を支え、お互いに深く愛し合っていた。しかし、二人の目指す方向が大きく離れていき、ある日限界を迎えてしまう。

本作のショーン・ダーキン監督は脚本も担当しており、「俳優のことをちゃんと考えてくれている」と出演者は語っている。監督は深い愛情はあるが、複雑な関係の夫婦を描きたく本作を製作した。舞台となる1980年代は大量消費が称賛され、凄まじい競争が繰り広げられる情け容赦のない世界で、そんな時代背景をそのまま反映された人物がローリーだ。「彼を演じるにはカリスマ性と温かさを併せ持つ、ジュード・ロウの存在感が本役には不可欠だった」と監督は語る。周りの出演者は彼のことを、「とても楽しい人で、撮影の雰囲気を明るくした」と絶賛する。

家族が抱える闇をリアルに描いた本作。ジュード・ロウが最後に語るように、絆とはとても繊細なもので、少しずつ壊れていき、気付いた時には取り返しのつかない状況になる事を教えてくれる。

映画『不都合な理想の夫婦』は、4月29日(金)よりkino cinéma横浜みなとみらい・立川髙島屋S.C.館・天神 ほか全国公開。

作品情報
映画『不都合な理想の夫婦』

1986年。NYで貿易商を営む英国人のローリーは、米国人の妻アリソンと、息子と娘の四人で幸せに暮らしていた。満ち足りた生活を送っているように思えたが、大金を稼ぐ夢を追って、好景気に沸くロンドンへの移住を妻に提案する。かつての上司が経営する商社に舞い戻ったローリーは、その才能を周囲から評価され、復帰を歓迎される。プライベートではロンドン郊外に豪邸を借り、息子を名門校に編入させ、妻には広大な敷地を用意。それはまるで、アメリカン・ドリームを体現した勝者の凱旋のようだった。しかし、ある日、アリソンは馬小屋の工事が進んでいないことに気付く。業者に問い合わせると、支払いが滞っており、更には驚くべきことに新生活のために用意をしていた貯金が底を突いている事を知ってしまうのだった。

監督・脚本:ショーン・ダーキン

出演:ジュード・ロウ、キャリー・クーン

配給:キノシネマ

©Nest Film Productions Limited/Spectrum Movie Canada Inc. 2019

2022年4月29日(金) kino cinéma横浜みなとみらい・立川髙島屋S.C.館・天神 ほか全国公開

公式サイト movie.kinocinema.jp/works/thenest