Jun 22, 2022 news

木村拓哉×綾瀬はるか×大友啓史監督 激動の時代を生き抜いた夫婦を描く 映画『THE LEGEND & BUTTERFLY』公開決定

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2021年9月にクランクインしたという本作。京都での撮影を振り返ってみて木村は「とても贅沢な時間でした。ベースとなった京都・太秦では僕の大好きなスタッフの皆さんが甲冑、セットをあつらえてくれた。大好きなスタッフと、毎日作業できるのがモチベーションでした。重要文化財の中で撮影ができる京都という特別な空間でしか叶わない撮影内容だったので、思い返すとロケ先、出会った方たち、すべてが頭の中に浮かんでくる。恵まれた現場でした」と振り返る。

それに対して綾瀬も「早朝からエキストラさんが沢山来てくださって、メイクの作り込みもすごくて、衣装もセットも作品の世界観に引きこんでもらえるようなものに固められた中でお芝居ができました。(木村さんとは)夫婦役は初めてでしたけど、木村さんと織田信長が同一化して、存在感や何をやっても絶対受け止めてもらえるという安心感がありました」と笑みをこぼす。

そして、マスコミからの質問コーナーでは、【木村さんの思う織田信長とはどんな人物か】という質問に対して木村は「個人的に思うのは、(信長は)本当に生い立ちに然り、当時かなり時代の流れとは逆行した幼少期を過ごして、親からの偏った愛情を受けていると思う。人と人が純粋に愛し合って、結ばれる世の中ではなかったでしょうし、想像もできないようなストレスにも苛まれたり、死も隣り合わせだったと思います。風習・しきたりとか、その中で平和に見える世の中に疑問を抱いて、結果として悲しい終わり方をしているかもですけど、初めて疑問に思っていたことに対して声を高らかに、行動を持って責任を持って果たした人。傍らにいてくれた濃姫の存在のおかげで判断できたこともあると思いますし、信長しか抱くことしかできなかった愛情もあったんだろうなと思います」と演じた織田信長に対する考えを明かした。

【撮影が終了し、本編完成に向けて作業されていると思うが、現時点でどのくらいの完成度か】という質問に対して大友監督は「今は半分くらいですかね。このあとVFXや音の作業がてんこ盛りなので」と話したところで木村が「最終的には監督自身の声を消すという作業がね(笑)。監督の声で本番が始まるんですけど、本番中にもかかわらず、『いいねぇ!!』って叫んでいるのが聞こえてくるんですよ」と撮影現場の裏話を披露すると会場からは笑い声があがる一幕も。

【木村さん自身が本作で観る人に感じてもらいたいメッセージとはどのようなことか】という質問には、「個人的な期待ですけど、みんなで力を合わせて、踏ん張ってきた2年間、世界では本当に戦争も起きている事実もありますし、こうやって一日、一日を当たり前のように過ごしている時間があるけれど、作品を観た後この当たり前の毎日のありがたさ、傍にいてくれる人の大切さ、存在の大きさであったりとか、人のことを愛することのできるという幸せを欲しいと思いますね」と来年の公開を待ち望むファンに向けてメッセージを贈り東映70周年記念 新作映画発表会見は幕を閉じた。

従来の日本映画とは一線を画す“総製作費 20 億円”というハリウッド級の映像スケールで、これまでの時代劇のイメージを覆す新たなエンターテインメントを生み出し、邦画史上最高峰のキャスト&スタッフが、完全オリジナル脚本で挑む、感動スペクタクル巨編、映画『THE LEGEND & BUTTERFLY』は、2023年1月27日(金)より全国公開。

作品情報
映画『THE LEGEND & BUTTERFLY』

“織田信長と濃姫”――激動の時代を生き抜いた“男と女”、その30年の軌跡。戦国時代、天下から“魔王”として恐れられた織田信長。歴史に燦然と輝くその武将としての歩みは多くの日本人が知る事実だが、一体どうしてそこまで激しく、非情に日本を制圧していくことができたのだろうか?その裏には、信長とその妻、濃姫との2人の物語があった。

監督:大友啓史

脚本:古沢良太

出演:木村拓哉、綾瀬はるか

配給:東映

©2023「THE LEGEND & BUTTERFLY」製作委員会

2023年1月27日(金) 全国公開