今週末、劇場公開される映画『ギャング・カルテット 世紀の怪盗アンサンブル』。この度、本作の本編映像が公開された。
本作は『ぼくのエリ 200歳の少女』や『裏切りのサーカス』で称賛を浴びたスウェーデンの名匠トーマス・アルフレッドソン監督の最新作。とぼけた愉快な窃盗集団を痛快に描いた、クライム コメディだ。
原案は80年代より、スウェーデンで子供から大人までを魅了してきた伝説の人気コメディ映画シリーズ“イェンソン一味”。日本で例えるならばルパン三世のように、スウェーデンの子どもたちが夢中になって視聴し、それを見ながら育った国民的人気を博す怪盗団シリーズである。
その最新版をスリラーやサスペンスを得意とするアルフレッドソン監督が手掛けるのは意外だが、実はスウェーデン出身の監督もまた子供時代から“イェンソン一味”を観て育った大ファン。監督の代名詞ともいえる映像美と緩急のある演出で、シックで洒落た、大人も堪能できるクライムコメディに仕上げている。
今回解禁された本編映像では、主人公のシッカンが仲間と一緒にお宝が隠されているとされる老人ホームに潜入するシーンから始まる。
窓下の隙間からホースを室内に入れると、玉ねぎを口に含んだ相方がホースを通して空気を送る。異臭に気付いた看護師が換気のために窓を開けるが、これがまさに狙い通りの行動であった。
シッカンらの今回の作戦は、標的の男性がタンゴを踊っている3分20秒の間にお宝である石を手に入れること。
そのためのミッションは、看護師が開いた窓の間から、使用済みのコーヒーカップを部屋に忍び込ませ、「厳格な職員が唯一持ち場を離れる時間は、置きっぱなしのカップを片づける時」と語るように、見事にその計画は成功する。
看護師が持ち場を離れた隙を狙って、ついに内部へ潜入したシッカンたち。看護師に関してはタンゴに夢中の男性にまんまと捕まり戻ってこない。この間に石が保管されている部屋に入るが、ロッカーからはまさかのモノが飛び出してきて‥‥。
果たしてシッカンらは狙いのお宝をゲットし、無事にミッションを成し遂げることができるのだろうか──!?
映画『ギャング・カルテット 世紀の怪盗アンサンブル』は9月2日(金)より全国公開。
チャールズ・イングヴァル・イェンソン、通称シッカンは、スウェーデン髄一の凄腕金庫破り。だが、とある現場で失敗し刑務所に服役する。出所後に次の獲物の準備を企んでいたシッカンだが、仲間たちは犯罪から足を洗うと言い出し、次のお宝「フィンランドの王冠」はシッカン1人で遂行することになってしまう。一方、その王冠にまつわる伝説の石の行方を追って、フィンランドの運命を左右する野望が動き始めていた‥‥。舞台はスウェーデン伝統の夏至祭りの前日、白夜のストックホルム。フィンランド大統領、王座を夢見る男、暗躍する大企業の重役、謎の大富豪。様々な思惑が絡む中、シッカンは去って行った仲間たちを連れ戻し、目的のお宝を入手する事はできるのだろうか。
監督:トーマス・アルフレッドソン
出演:ヘンリック・ドーシン、ヘダ・スターンステット、ダーヴィド・スンディン、アンダース・ヨハンソン
配給:キノフィルムズ
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2022年9月2日(金) kino cinéma横浜みなとみらい・立川髙島屋S.C.館・天神 ほか全国公開