Apr 28, 2023 news

【独占】イタリアが誇る実力派俳優たちのエピソードも披露!監督が撮影秘話を語る 映画『帰れない山』

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国際的ベストセラー小説を映画化し、第75回カンヌ国際映画祭にて審査員賞を受賞した映画『帰れない山』。この度、監督のフェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲンと共同監督を務めたシャルロッテ・ファンデルメールシュのインタビューと、美しい撮影風景を収めたメイキング映像が公開された。

本作に込めたメッセージは「人生とは何かを問い幸せを求めること。このことにすべて集約されるかな」と話すフェリックス監督は、生きていくうえで誰しもが考える普遍的なテーマを本作に落とし込んだ。原作を映画化することについては「最初はどう映像化できるか考えながら本を読んでいた。でも物語の終盤30ページはひたすら心から泣いていた」と原作に心を奪われ「“すぐにでも撮りたい”と思い撮影を決めた」と話し「台本が完成した後に大半の脚色を加えた。“異なる峰々や風景をどう見せるべきか”“すべてが映画の一部になり得るのか?”などと問いかけながら映画を作った。それは文字で表現するのは難しい。原作の重要な要素だから大切にした」と明かす。

自身も年の半分をアルプス山麓で過ごす原作者のパオロ・コニェッティも撮影現場に顔を出し、所有する山小屋に監督を招いてくれたそうで、シャルロッテ監督は「友人たちにも紹介してくれたの。そこは彼の小説の舞台や登場人物のアイデアの源だった。天から降ってきたような素晴らしい出会いだった」と述べる。主演のルカ・マリネッリも“原作にとても忠実でシンプルだけど深く心をえぐられる”と絶賛する脚本については「パオロは自然描写の名手として知られているからその特徴を活かすために敢えて脚色を加えた。映画の力が発揮できるとフェリックスは考えたんだと思う」と語った。

フェリックス監督は、主人公、ピエトロとその親友・ブルーノを演じた、イタリア映画界屈指の実力派俳優の2人についても言及。アレッサンドロ・ボルギについて「とてもワイルドで怪獣のように食らいつく。存在感もあるし勇敢だし、役に入ると話し方も変わり昔からの習慣のように、まったく初めてのことでも平気でしてのける」と称賛し、主演のルカ・マリネッリについては「誰よりも研究熱心だ。撮影の3か月前には山に入って、僕らの求めるピエトロになってた。毎日パオロと山歩きをしてね」と彼の徹底した役作りを明かした。

映画『帰れない山』は5月5日(金)より全国順次公開。

作品情報
映画『帰れない山』

都会育ちで繊細な少年ピエトロは、山を愛する両親と休暇を過ごしていた山麓の小さな村で、同い年で牛飼いをする、野性味たっぷりのブルーノに出会う。まるで対照的な 2人だったが、大自然の中を駆け回り、濃密な時間を過ごし、たちまち親交を深めてゆく。やがて思春期のピエトロは父親に反抗し、家族や山からも距離を置いてしまう。時は流れ、父の悲報を受け、村に戻ったピエトロは、ブルーノと再会を果たし‥‥。

監督・脚本:フェリックス・ヴァン・フルーニンゲン&シャルロッテ・ファンデルメールシュ

原作:「帰れない山」(著:パオロ・コニェッティ 訳:関口英子 新潮クレスト・ブックス)

出演:ルカ・マリネッリ、アレッサンドロ・ボルギ、フィリッポ・ティーミ、エレナ・リエッティ

配給・宣伝:セテラ・インターナショナル

2023年5月5日(金・祝)より全国順次公開

公式サイト cetera.co.jp/theeightmountains/