現在ハリウッドを拠点に活躍する、『あずみ』『ルパン三世』、そしてジャン・レノ主演『ドアマン』の北村龍平監督が、その作風と世界観で熱狂的なフォロワーを持つ髙橋ツトムの代表作『スカイハイ』のスピンオフ作品「天間荘の三姉妹」を映画化。いのち、ひとの生と死、家族や近しい人たちとのつながり、など誰にとっても他人事ではないテーマを、観る者の心に問いかけながら見つめていく、映画『天間荘の三姉妹』。
この度、玉置浩二(作曲)と絢香(作詞)が本作のために書き下ろした主題歌「Beautiful World」と、楽曲を使用した60秒予告映像が解禁された。
本作の舞台は、天界と地上の間の街・三ツ瀬にある旅館「天間荘」。交通事故で臨死状態となったたまえ(のん)が、“現世へ戻る”か“天へと旅立つ”かを決めるため、天間荘を切り盛りする、彼女の異母姉妹であるのぞみ(大島優子)とかなえ(門脇麦)や三ツ瀬の住民との出会いと別れ、そして旅館での仕事を通して、自らの魂の行方を模索していく物語。
言わずと知れた日本音楽界を代表するレジェンド・玉置浩二と、その圧倒的歌唱力で数々の名曲を世に送り出してきた絢香。稀代の注目コラボで贈る本楽曲は、アコースティックの優しい音色にのせて、2人の力強くも温かい歌声が響くバラード。「忘れないで また会う日まで」「生きていく」といった歌詞に象徴される、家族・友人・恋人など、大切に思う人との繋がりや記憶、それによって得られる温もり、ひとの生と死を描く本作の世界観をストレートに表現した楽曲は、映画により一層深い感動をもたらしている。
2人の起用理由として監督の北村龍平は、「作曲の松本晃彦さんと、編集が終わったばかりの映画を初めて一緒に観て、観終わった瞬間に2人とも同じことを言ったのが、“ここで聴こえてくるのは、玉置浩二さんの声しか考えられないね”ということでした。あとはもう当たって砕けろの精神で、玉置さんに映画を観ていただく機会を得ることができたのですが、凄く感銘を受けてくださって、すぐに原型となる曲が送られてきました。仕上げでスタジオに向かって歩きながら初めて聴いて、まだ歌詞もなかったのに涙が溢れてきました。」とコメント。
さらに、「天間荘の三姉妹は“生と死”、“現世と天と地の間の世界”、“過去と現在”、“現在と未来”という、多くの2つの要素が絡まった物語なので、2人で唄ってもらえたらいいなと考えていた時、玉置さんから“絢香さんと歌うのはどうですか”との名前があがり、それは素晴らしいとお願いしたところ、快諾していただきました。」と語った。
歌詞も担当することになった絢香は、玉置・松本との話し合いで創作意欲を刺激され、その日のうちにこの映画そのものを表現したような素晴らしい歌詞を書き上げ、奇跡の楽曲が誕生した。
【コメント】
■玉置浩
北村監督、松本晃彦さん、出演者のみなさま、並びに全てのスタッフ関係者のみなさま、本当にありがとうございました。絢香さんと私の歌が、映画を観にきてくださった、たくさんの方々の心を癒すことが出来たらと切に願っております。素晴らしい作品に、歌で参加させて頂けたことを心から感謝しております。
■絢香
玉置さんから「デュエットをやろう」とお声がけ頂き、憧れの方と歌をご一緒できる機会に恵まれ身に余る光栄でした。「歌詞は絢香」と、託してくださり、世代を超えて共有できる本質で言葉を紡いでいけたらと思いました。玉置さんが描かれた沁み入る旋律、壮大で美しい音、そして人生観を揺さぶるストーリーを前に、私自身あらためて深いところまで「生きる」ことについて考えるきっかけとなりました。このような作品に携われて幸せです。劇場に足を運ばれた皆様がどう感じられるか、公開がとても楽しみです!
天涯孤独な少女・小川たまえは交通事故で臨死状態になり、「もう一度現世に戻って生きる」か「天へと旅立つ」か自らの魂の決断が出来るまで天空の町・三ツ瀬にある旅館「天間荘」で過ごすことになる。そこでは初めて出会う腹違いの2人の姉が待っていた。家族の愛情や友情を知り成長していくたまえだったが、ある日三ツ瀬の町とそこに住む人びとのあまりに大きな秘密を告げられ、たまえは自らの決断を下すことになる。
監督:北村龍平
原作:髙橋ツトム「天間荘の三姉妹ースカイハイー」(集英社 ヤングジャンプ コミックス DIGITAL 刊)
出演: のん、門脇麦 / 大島優子、高良健吾、山谷花純、萩原利久、平山浩行、柳葉敏郎、中村雅俊 / 三田佳子、永瀬正敏、寺島しのぶ、柴咲コウ
配給:東映
©2022 髙橋ツトム/集英社/天間荘製作委員会
2022年10月28日(金) 全国公開
公式サイト TENMASOU.com