May 30, 2025 news

伝説のアニメーション作家 ブラザーズ・クエイ 19年ぶりの新作長編『砂時計サナトリウム』25年7月日本公開

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伝説的アニメーション作家、ブラザーズ・クエイによる19年ぶりの新作長編『砂時計サナトリウム』が公開される。この度、本作の予告映像とメインビジュアルが公開された。

クエイ兄弟についての短編映画を制作したクリストファー・ノーランをはじめ、多くのアーティストに多大な影響を与え続ける伝説的なアニメーション作家ブラザーズ・クエイ。

本作は、ポーランドの作家ブルーノ・シュルツの神話的かつ詩的な短編集をベースに、人形アニメと実写を融合させて描き出される、ブラザーズ・クエイ19年ぶりの新作長編。

青年ヨゼフは、忘れられた支線を走る幽霊のような列車に揺られ、死の床にある父を見舞おうと遠く離れたガリシア地方にあるサナトリウムを訪れる。到着したサナトリウムは、既に活気を失い、怪しげな医師ゴッタルダによって仕切られていた。彼はヨゼフにこう告げる。「あなたの国から見ればお父様は亡くなったが、ここではまだ死んでいません。ここでは、一定の間隔で常に時間が遅れているのです。その間隔の長さは定義できません」。やがてヨゼフは、そのサナトリウムが現実と夢の狭間に漂う世界であることに気づき、そこでは時間も出来事も、目に見える形をとって存在することができないと知る。

緻密に造形された美術セットと、独自のライティングによる“動く静物画”とも言える映像美、クラシックから現代音楽まで幅広い楽曲によって織り上げられるサウンドスケープ。シュルツ文学の幻惑的世界を映像詩へと昇華した本作は、世界各国の映画祭で称賛を浴びた。

映画『砂時計サナトリウム』は、2025年7月12日(土)よりシアター・イメージフォーラムにてロードショー。

作品情報
映画『砂時計サナトリウム』

青年ヨゼフは、忘れられた支線を走る幽霊のような列車に揺られ、死の床にある父を見舞おうと遠く離れたガリシア地方にあるサナトリウムを訪れる。到着したサナトリウムは、既に活気を失い、怪しげな医師ゴッタルダによって仕切られていた。彼はヨゼフにこう告げる。「あなたの国から見ればお父様は亡くなったが、ここではまだ死んでいません。ここでは、一定の間隔で常に時間が遅れているのです。その間隔の長さは定義できません」。やがてヨゼフは、そのサナトリウムが現実と夢の狭間に漂う世界であることに気づき、そこでは時間も出来事も、目に見える形をとって存在することができないと知る。

監督:ブラザーズ・クエイ

原作:ブルーノ・シュルツ

配給:グッチーズ・フリースクール

© Koninck Studios SPK Galicia Limited, IKH Pictures Production SP Z O.O., Telewizja Polska S.A., Adam Mickiewicz Institute/Culture.pl, Match Factory Productions GmbH and The British Film Institute 2024

2025年7月12日(土) シアター・イメージフォーラムにてロードショー