2020年にスマッシュヒットを記録した、映画『アルプススタンドのはしの方』に続く「高校演劇リブート企画」第2弾、映画『水深ゼロメートルから』。この度、本作の主題歌が、スカートによる「波のない夏 feat. adieu」に決定したことが明かされ、同楽曲を使用した本作の本予告映像が公開された。
原作は、2019年第44回四国地区高等学校演劇研究大会で最優秀賞である「文部科学大臣賞」を受賞した徳島市立高等学校の演劇「水深ゼロメートルから」。監督を務めたのは、綾野剛主演の『カラオケ行こ!』のヒットも記憶に新しい山下敦弘。
本作は、高校2年生の夏休みに、特別補習のために水のないプールに呼び出される女子生徒ココロ(濵尾咲綺)とミク(仲吉玲亜)、水泳部員のチヅル(清田みくり)と水泳部の先輩ユイ(花岡すみれ)らを中心とした、プールの底で揺らめく少女たちの心の葛藤と解放の物語。
主題歌「波のない夏」は、本作の劇伴も手掛ける澤部渡(スカート)が本作のために書き下ろした楽曲。また、今回のゲストボーカルにはadieu(上白石萌歌)が参加し、透き通るような歌声を披露している。
【コメント】
▼澤部渡(スカート)
「波のない夏 feat. adieu」の作曲は、映画のラストカットを観ながら、その画にどんなコードが合うのか、いくつも試すところから始めました。この響きだ!と納得するまでいろいろ試して、最初のコードに着地しました。すると「思い出すのは花束の匂い」という歌い出しの詩とメロディが同時に出てきたのです。あまりないことなので驚きました。そこから雪だるま式にこの曲が転がっていき、バンドの演奏とadieuさんの歌でもって最高のものに仕上がりました。映画の中の彼女たちのここからに向けて作った曲です、はっきり言って自信作です。楽しんでください!
▼adieu
山下敦弘監督の作品に青春を彩ってもらった私にとって、このような機会をいただけたことはとても幸せです。澤部さんの紡ぐ瑞々しい水色の世界に身を委ね、ぷかぷかと浮かぶように歌いました。ぜひ劇場にて感じていただきたいです。
▼山下敦弘(監督)
澤部さん(スカート)はいつも優しい。映画を作る際、監督としての自分のスタンスは、少し離れたところから傍観し、態度としてはちょっと冷たいと思っている。でも、澤部さんは自分と同じくらいの距離を置きながら、その眼差しは柔らかく、少し温かい。映画に登場する女の子たちの悩みや葛藤に対し、自分は肯定も否定もしてないけど、澤部さんの音楽が少しだけ彼女たちを肯定し、寄り添ってくれているように感じる。だから完成した映画を観て、俺の足りてない部分を澤部さんが埋めてくれたと思っています。
映画『水深ゼロメートルから』は、2024年5月3日(金)より公開。
徳島南高校・2年生の夏休み。阿波踊りの練習を見られたくない内気なミクとメイクをしてないと落ち着かないココロは、体育教師の山本から水泳の授業の特別補習として水の入っていないプールの掃除を指示される。そのプールの底には、隣の野球部グラウンドから飛んできた砂が積もっていた。渋々砂を掃き始めたふたりと、なぜかそこにいるやけっぱちな水泳部のチヅル、やがてやって来た水泳部を引退した3年の先輩ユイたちの他愛のない会話で放課後の時間は過ぎていく。徐々に彼女たちの悩みが溢れだし、それぞれの思いは時にすれ違い、時にぶつかり合っていく。
監督:山下敦弘
原作:中田夢花 村端賢志 徳島市立高等学校演劇部
出演:濵尾咲綺、仲吉玲亜、清田みくり、花岡すみれ、三浦理奈、さとうほなみ
配給:SPOTTED PRODUCTIONS
©︎『水深ゼロメートルから』製作委員会
2024年5月3日(金) 公開
公式サイト suishin0m