2018年にシアターコクーンで上演され、各所から絶賛を浴びたオリジナルの舞台を、脚本・監督・三浦大輔×主演・藤ヶ谷太輔が再タッグを組み映画化が実現した、映画『そして僕は途方に暮れる』。本作は、平凡な1人のフリーターが、ほんの些細なことから、あらゆる人間関係を断ち切っていく、人生を賭けた逃避劇。逃げて、逃げて、逃げ続けたその先で、彼を待ち受けていたものとは‥‥。
この度、藤ヶ谷演じる主人公・菅原裕一を取り巻くキャラクターたちの場面写真が一挙解禁。藤ヶ谷をはじめとし、前田敦子、中尾明慶、毎熊克哉、野村周平、香里奈、そして、原田美枝子、豊川悦司ら全登場人物を写し出している。裕一は彼らから、何を思い、何から逃げてしまったのか?
“人生を賭けた逃避劇”は、まず裕一(藤ヶ谷太輔)が些細なことから、5年間同棲していた彼女・里美(前田敦子)の元を逃げ出すところから始まる。その後、あらゆるツテを頼って、同郷の幼馴染で親友・今井伸二(中尾明慶)、裕一と同じ居酒屋でバイトする先輩・田村修(毎熊克哉)、映画監督を目指し助監督として働く大学の後輩・加藤勇(野村周平)のもとを順に訪ねるも、次々と逃げ出すはめに。
実は、菅原裕一はどこにでもいる平凡なフリーターの男。特にやりたいことや目標もなく、自堕落な日々を過ごしてきたが、特別悪い人間でもない。なぜ彼は“逃避”することになってしまったのか。
そして、行き場を無くした裕一は、ついに家族の元へ。同じく東京に住んでいるそりの合わない姉・香(香里奈)のマンションを訪ねるが、自身のダメっぷりをことごとく指摘され、香の部屋をも飛び出す始末。もう実家しか行くあてがない‥‥と、裕一は、夜行バス、フェリーと乗り継ぎ、母・智子(原田美枝子)が1人暮らす故郷、北海道・苫小牧へ辿り着く。久々の息子の帰省を嬉しそうに出迎える母。しかし、母は裕一の想像をはるかに超える“ある事情”を抱えていた。さすがの裕一も思わずドン引きし、実家を飛び出してしまう。雪降る中“途方に暮れる”裕一が偶然出会ったのは、10年前に家族から逃げていった父・浩二(豊川悦司)だった。
恋人、親友、先輩、後輩、そして家族‥‥裕一を取り巻く人々。それぞれの問題を抱える彼らは、逃げ込んできて、逃げ出していく裕一を見て、何を思っていたのか。人間のリアルな感情を映し出す本作の人間ドラマが垣間見える。
映画『そして僕は途方に暮れる』は、2023年1月13日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開。
自堕落な日々を過ごすフリーターの菅原裕一は、長年同棲している恋人・里美と、些細なことで言い合いになり、話し合うことから逃げ、家を飛び出してしまう。その夜から、親友、大学時代の先輩や後輩、姉のもとを渡り歩くが、ばつが悪くなるとその場から逃げ出し、ついには、母が1人で暮らす苫小牧の実家へ戻る。だが、母ともなぜか気まずくなり、雪降る街へ。行き場を無くし、途方に暮れる裕一は最果ての地で、思いがけず、かつて家族から逃げていった父と10年ぶりに再会する。「俺の家に来るか?」、父の誘いを受けた裕一は、ついにスマホの電源を切ってすべての人間関係を断つのだが‥‥。
脚本・監督:三浦大輔
原作:シアターコクーン「そして僕は途方に暮れる」(作・演出:三浦大輔)
出演:藤ヶ谷太輔、前田敦子、中尾明慶、毎熊克哉、野村周平 / 香里奈、原田美枝子 / 豊川悦司
企画製作・配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2022映画『そして僕は途方に暮れる』製作委員会
2023年1月13日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開