人間国宝の狂言師・野村万作を追ったドキュメンタリー映画『六つの顔』が全国順次公開される。この度、俳優のオダギリジョーがナレーションを務めた、本作の予告映像、ビジュアルが公開された。
650年以上にわたり、生きとし生ける者の喜怒哀楽を笑いとともに表現し、人々の心を魅了し続けてきた「狂言」。 その第一人者であり、今なお現役で舞台に立ち続ける人間国宝の狂言師・野村万作は今年2025年6月22日に94歳を迎える。
3歳で初舞台を踏んでから、長きにわたり狂言と向き合ってきた万作は、2023年に文化勲章を受章。本作では、受章記念公演が行われた特別な1日に寄り添いながら、万作の過去と現在の姿を浮かび上がらせる。
万作が公演で演じるのは、近年、ライフワークとして取り組み、磨き上げてきた夫婦愛を描く珠玉の狂言「川上」。映画では、物語の舞台である奈良の川上村・金剛寺の荘厳な原風景も収録。万作が長年追求してきた世界観がその至芸とともにスクリーンに刻まれる。
さらに、90年を超える芸歴のなかで先達たちから受け取り繋いできた想いや、今もなお高みを目指して芸を追求し続ける万作の言葉を収めた貴重なインタビュー映像も交え、息子・野村萬斎や孫・野村裕基をはじめとする次世代の狂言師とともに舞台に立つ模様が臨場感あふれる映像で映し出されていく。
この度公開された予告映像では、本編同様、俳優のオダギリジョーがナレーションを担当している。
