高橋文哉・西野七瀬のW主演で贈る、映画『少年と犬』。この度、本作の特報映像と最新ビジュアルが公開され、あわせて、映画公開が25年3月に決まったことが発表された。
原作は、ノワール小説の旗手として日本の文学界の先頭を走り続ける馳星周が、2020年に発表し、第163回直木賞を受賞した「少年と犬」。様々な背景を抱えた人々と、犬の多聞のふれあい描いた6つのエピソードを綴った短編連作小説は話題を呼び、現在までに累計発行部数50万部を突破している。
大切な人に会うために岩手県釜石から彷徨ってきた1匹の犬“多聞”が、南の方角を目指して日本を縦断する旅路で出会った、傷つき、悩み、惑う人々との心の交流。本作は、そんな原作の複数のエピソードにオリジナル要素を加え、実写化。メガホンをとるのは『ラーゲリより愛を込めて』『護られなかった者たちへ』『糸』『64-ロクヨン-前編/後編』などの瀬々敬久監督。企画・プロデュースは、『黄泉がえり』や『余命1ヶ月の花嫁』などを手がけ、『ラーゲリより愛を込めて』では優れた映画製作者に贈られる藤本賞・奨励賞を受賞した平野隆。 脚本は『永遠の0』『藁の楯』『ディア・ファミリー』などの林民夫が担当。“多聞”とともに旅をする青年・和正役を高橋文哉、“多聞”に命を救われる女性・美羽役を西野七瀬が演じる。
この度公開された特報映像は「どうしても会いたい人のところに、犬が何千キロも旅をするって話、信じられる?」という美羽の語りかけから始まる。穏やかな表情の美羽とは対照的に、必死に何かを追いながら悲痛な表情で「多聞!」と叫ぶ和正。その声に呼応するかのように吠える多聞の、時間も距離も途方もなく長い旅の様子が描かれていく。冒頭の幼い多聞と小さな少年が戯れる幸せな姿とは対照的な、3,000キロにもおよぶ過酷な旅。それでも、多聞はひたむきに真っすぐ大切な人のもとへ走る。その旅の最後には何が待ち構えているのか。
映画『少年と犬』は、2025年3月20日(木・祝) 全国ロードショー。
震災から半年後の宮城県仙台。職を失った青年・和正は、同じく震災で飼い主を亡くした一匹の犬・多聞と出会う。聡明な多聞は、和正とその家族に瞬く間に懐き、一家にとって無くてはならない存在となるが、多聞は常に「南の方角」を気にしていた。そんな中、家族を助けるため、危険な仕事に手を染めてしまった和正は、事件に巻き込まれ、その混乱の最中に多聞は姿を消してしまう。時は流れ、多聞は滋賀で悲しい秘密を抱えた女性・美羽の下で過ごしていた。多聞と過ごすことで、徐々に平和な日常を取り戻してく美羽の前に、多聞の後を追ってきた和正が現われる。こうして2人と1匹の新たな生活が始まるが、痩せ細った身体で傷ついた人々に寄り添いながらも、たった一匹で「南の方角」に向かって歩いていく多聞には、1人の少年と誓った約束があった――。
監督:瀬々敬久
原作:馳星周「少年と犬」(文春文庫)
出演:高橋文哉、西野七瀬
配給:東宝
©2025映画「少年と犬」製作委員会
2025年3月20日(木・祝) 全国ロードショー