昨年末に開催され大好評を博した「70ー80 年代アメリカに触れる! 名作映画鑑賞会」がバージョンアップして戻ってきた。年末映画祭り「70-80年代“ほぼ”アメリカ映画傑作選」と題し、12月17日(土)~12月30日(金)の期間、下高井戸シネマにて開催することが決定。
この度、予告映像&ポスタービジュアルが公開された。
日本でも高い人気を誇るカサヴェテスの怪物的代表作に、惜しくも一昨年逝去されたメルヴィン・ヴァン・ピーブルズの風刺コメディ、現在アクセスが難しいジョナサン・デミ、エレイン・メイ、ポール・ニューマンの監督作、そしてアメリカ人でありながら亡命以降、英仏で作品を発表し続けた孤高の映画作家ジョセフ・ロージーの遺作であり異色作もラインナップ。
情報解禁前にひっそりと劇場の会員向け広報誌に掲載された本上映会のスケジュールが映画ファンの目に留まり、一度ツイートされると150以上のリツイートand550越えのいいね!と拡散される結果となり、主催者側も嬉しい悲鳴をあげたほどの注目の映画祭。
【作品詳細】
『ハズバンズ(142分版)』
日本でも高い人気を誇る映画監督ジョン・カサヴェテスの代表作。131分版は日本では以前監督のレトロスペクティブで上映、現在は配信もされているが、142分版は今でも日本では見ることができず、今回は極めて貴重な上映となる。名俳優が織りなす50年前の「男たち」の映画は、現在どのように映るだろうか。
『ウォーターメロンマン』
ブラック・ムービーの金字塔『スウィート・スウィートバック』で名高いメルヴィン・ヴァン・ピーブルズ監督が、その前年に撮りあげた重要作。黒人差別主義者の白人がある日突然黒人になってしまうという現代の視点から見直す意義が極めて高い風刺コメディ。
『愛されちゃって、マフィア』
『羊たちの沈黙』や『フィラデルフィア』で世界的な巨匠となる寸前のジョナサン・デミが監督したロマンティック・コメディ。現代の監督の多くが彼の影響を語るが、いまだにジョナサン・デミ監督の特に『羊たちの沈黙』より前の作品が語られることは少ない。本作『愛されちゃって、マフィア』も劇場未公開かつDVDとVHSはすでに廃盤で、視聴することすら困難な状況。