県民の4人に1人、約20万人が犠牲となった日本国内唯一の地上戦「沖縄戦」。「命(ぬち)どぅ宝、生きぬけ!」と叫んだ2人の官僚と、「沖縄戦」に翻弄される沖縄県民。それぞれの苦悩と生きることへの奮闘を描き、沖縄本土復帰50周年の節目に「命の尊さ」を次世代に継承する映画『島守の塔』。
この度、予告映像が公開された。
戦中最後の沖縄県知事として赴任し、軍の命令に従いながらも県民の命を守ろうとした島田叡(あきら)役には映画やドラマへの出演だけでなくマルチに活躍している萩原聖人。職務を超えて県民の命を守ろうと努力した警察部長の荒井退造役には日本映画界に欠かせない俳優・村上淳。実力派俳優の共演が実現。また、島田の世話役の県職員・比嘉凛を吉岡里帆が熱演。凛の妹で看護学徒隊の比嘉由紀を池間夏海が、そして現代の凜を香川京子が演じている。監督は『地雷を踏んだらサヨウナラ』など社会派作品で知られる五十嵐匠。
約70年前に公開された、沖縄戦でのひめゆり学徒隊の悲劇を描いた映画「ひめゆりの塔」に出演の香川京子は、平和への思いを繋ぐために本作にも出演。香川がナレーションを務めている予告映像は、国内唯一の地上戦「沖縄戦」において、一人でも多くの沖縄県民の命を助けようとした萩原聖人演じる島田叡県知事と村上淳演じる荒井退造警察部長の苦悩と葛藤、そして絶望の中に見える一筋の光を手繰り寄せようとする吉岡里帆演じる凜の姿に、命の大切さがヒシヒシと伝わってくる。
沖縄県の平和祈念公園にある「島守の塔」の石碑に向かい「わたし、生きましたよ」と手を合わせ感極まった様子の現代の凜(香川京子)から始まる映像。「俺は死にたくないから誰かが行って死んでくれとはよう言わん」と大切な家族を残して沖縄県に知事として赴任した島田と、同じく本土から赴任した荒井。そんな2人が、米軍の容赦ない攻撃の前に圧倒的な力の差を痛感していたにも関わらず、県民を犠牲にしてまでも時間稼ぎをしようとする日本軍に抗う様子が描かれる。
最後の最後まで命がけで県民の命を最優先に戦った2人の姿は胸に迫るものがあるが、過酷な状況に2人が必死に立ち向かえば向かうほどに、際立つ戦争の悲惨さ。日本が勝つと信じて疑わなかった凛(吉岡里帆)が、米軍の苛烈な攻撃を目にし、絶望の淵に突き落とされ自決しようとする姿は、多くの県民が沖縄戦で置かれた状況を物語っている。
映画『島守の塔』は、7月22日(金)よりシネスイッチ銀座、8月5日(金)より沖縄、兵庫、栃木にて上映開始。その後、全国順次公開。
県民の4人に1人、約20万人が犠牲となった日本国内唯一の地上戦「沖縄戦」。「命(ぬち)どぅ宝、生きぬけ!」と叫んだ2人の官僚と、「沖縄戦」に翻弄される沖縄県民。それぞれの苦悩と生きることへの奮闘を描き、沖縄本土復帰50周年の節目に「命の尊さ」を次世代に継承する。
監督・脚本:五十嵐匠
出演:萩原聖人、村上淳、吉岡里帆、池間夏海 / 榎木孝明 / 成田浬、水橋研二 / 香川京子
配給:毎日新聞社、ポニーキャニオンエンタープライズ
©2022 映画「島守の塔」製作委員会
2022年7月22日(金)よりシネスイッチ銀座、2022年8月5日(金)より沖縄、兵庫、栃木にて上映開始
※全国順次公開
公式サイト shimamori.com