Feb 03, 2023 news

ハードコア精神に立ち返った石井岳龍監督最大の問題作にして意欲作 映画『自分革命映画闘争』

A A
SHARE

『パンク侍、切られて候』(2018年)以来、5年ぶりとなる石井岳龍監督最新作、映画『自分革命映画闘争』の予告映像とメインビジュアルが公開された。

本作は、岳龍監督が神戸芸術工科大学教授に着任した2006年以降、17年間にわたる映画創作研究活動の集大成にして原点たるハードコア精神に立ち返った最大の問題作。40数年の監督史において、常に表現のフロンティアを切り開いてきた岳龍監督による厳格な実験精神と秘めた獰猛さが結実したISHII映画の到達点と言える作品だ。

予告映像の冒頭から強烈な印象を残す「石井岳龍教授」を監督本人が演じ、さらに制作スタッフ全員がカメラの前に立ちフィクションとドキュメントがせめぎ合っていきながら、「自分革命闘争ワーク」なる謎のテロップ、漫画イラスト、ガスマスクの集団などが矢継ぎ早にあらわれ、あらゆる映像技法を駆使した本編映像の一部を見ることができる。

映画『自分革命映画闘争』は、2023年3月25日(土)より渋谷・ユーロスペースにて劇場公開。

【コメント】

■石井岳龍
今、改めて「映画って何だろう?」「映画館って何だろう?」と不思議に感じます。『自分革命映画闘争』は映画館で映画を体験する面白さ、マジックを描く映画です。映画は、鑑賞体験も含めて関わる全員で創り上げるものだと、私は信じています。

作品情報
映画『自分革命映画闘争』

神戸芸工大映画コース教授でありながら、自らの思想「自分革命映画闘争ワーク」の実践に駆られ狂的状態に陥り、突然失踪してしまう石井岳龍。彼が残した「個の想像力や認識の拡張、意志の強化を目指す内意識革命の為のワークテキスト」の扱いに、大学同僚の武田助教、助手谷本は困惑。葛藤後、任意の学生とワークの実践を試みる選択をし、同時に武田は失踪した石井の影を追い、やがてそれは謎の洞窟探検にまで至ることになる。学生たちはそれぞれが選択したテキストの実践をすることによって、まるで映画の中のような拡大した想像力と意識拡張の迷宮世界に迷いこむのだが‥‥。

監督・脚本:石井岳龍

出演:神戸芸術工科大学・映画コース関係者有志

配給:ブライトホース・フィルム

©︎ISHII GAKURYU

2023年3月18日(土) 神戸・元町映画館にて先行公開 / 3月25日(土) 渋谷・ユーロスペースにて劇場公開