吉村社長は、地下の丸の内TOEI②へ移動し、最終上映作品『ONE PIECE FILM RED』上映前にも「本作は、東映の歴代興行収入第一位、興収200億円以上を記録した作品です。『動乱』と同様に最後の上映にふさわしいということで、こうして選ばせていただきました。もう一度このスクリーンで、感動を味わっていただければと思います。ぜひ、お楽しみください」と挨拶。

そして『動乱』の最終上映後には、劇場の入り口前には吉村社長、そして劇場スタッフが観客をひとりひとり見送った。吉村社長は、丸の内TOEIが東映最後の直営館として、自社作品の興行だけでなく、銀座地区ひいては映画業界全体の盛り上げに貢献してきたことに触れ「本日で丸の内TOEIは65年の歴史に幕を下ろすことになりましたが、これまでかわいがっていただいてありがとうございました。こんなにたくさんの方々に見送っていただけるということで、この劇場も喜んでいると思います。丸の内TOEIは本日で閉館となりますが、東映はこれからも皆さんに楽しんでいただける映画を作り続けて参りますので、また違う映画館で東映の映画を楽しんでいただければと思います」と深い感謝を伝えた。


劇場前の歩道には多くのファンが詰めかけ、丸の内TOEIの最後の姿を目に焼き付けており、ガラス扉が閉まりロビーの照明が落ちると、詰めかけたファンから「丸の内TOEIありがとう!」と声がかかるなど、感動的な終幕となった。

作品情報

「さよなら 丸の内TOEI」
往年の名作から最新作まで100タイトル以上を特集上映。そのほか、各種関連イベントが予定されている。
上映劇場:丸の内TOEI
提供:東映株式会社
2025年5月9日(金)から7月27日(日)まで開催