Jul 25, 2025 news

国民的名コンビ 水谷豊&寺脇康文が『相棒 -劇場版-』 上映前に、17年ぶりに2人揃って登壇 「さよなら 丸の内TOEI」プロジェクト

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1960年9月20日に開業した映画館「丸の内TOEI」。東映株式会社本社の入る東映会館の再開発に伴い、2025年7月27日(日)に閉館される東映最後の直営館のグランドフィナーレを彩る「さよなら 丸の内TOEI」プロジェクトにおいて、7月24日(木)『相棒 -劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン』の上映前に杉下右京役・水谷豊と亀山薫役・寺脇康文が登壇した。17年ぶりに2人揃っての登壇となった“相棒”コンビが、劇場版はじめシリーズの裏話を語った。

閉館までいよいよ残り3日に迫った丸の内TOEIに、“国民的名コンビ”が駆けつけた。

寺脇が「ただいま、そして“さよなら”。いや、本当に懐かしいですね。当時はたしか客席の後ろから出てきて、みんなとハイタッチしながら入ったんです」と振り返ると、水谷は「とにかく相棒はですね‥‥(ドラマが)始まりまして、シリーズになってから、我々には“映画を作りたい”という夢と目標があったんですね。ですから17年前、ここに実際に立った時に『本当に実現したんだ、我々の夢が』と思いましたね」と一つ一つの足跡を思い返すように、じっくりと想いを語ると、寺脇も相槌を打ちながら「感動しますよね」と当時の感情を明かした。

8年間のドラマ放送を経て満を持しての映画化が決まった当時の心境について問われると寺脇は「ドラマやってる時から、『これもう、テレビのスケールじゃないよね』って話していて、目標として『映画までいけたらいいですよね!』なんて話をしてたんですよ。それが形になって、こんな大きいスクリーンで観れたんでね、本当に感動しましたね」と懐かしむ。

当時の撮影現場で様子について、水谷は「なんせ17年前ですからね~」と思いを巡らせながら「実は僕、中学の時に陸上部に引っ張られて、陸上部に入ったことがあったんです。そこが全日本クラスの学校でしたから国立競技場で走ったことがあったんです。『相棒』で、それ以降初めて国立競技場に行ったので、みんなには当時言わなかったけど一人で、『ああ、ここ走ったな』とジーンとしていました」という裏話を明かす。

そんな国立競技場での撮影については、寺脇も思い出すように「お客さんがいっぱいエキストラとして、応募して入ってくれてね」と当時、映画のスケールの大きさを感じたことを思い返した。水谷は「この大きなスクリーンで、ということはそれだけもうスケールも大きくなります。そしてこの大きな画面で我々も動かないとならない。これは大変なエネルギーなんですね。ただそれを表現する我々としては、『相棒』を映画にしたいという想いが何と言っても強かった」と思いを語った。

今回上映された劇場版の封切の際にも、丸の内TOEIで初日舞台挨拶が行われた。17年前に丸の内TOEIに登壇した時の気持ちを問われると、寺脇は「感無量ってこういうことかなって感じでしたね。もちろん試写会とかで観てましたけど、皆さんの前で一緒にその時間を過ごせるのが夢のような。(映画を)やるんだ本当に、という感じでしたね」、水谷は「まったくその通りですね。(熱量の高いお客様を)実際に目の当たりにして、その時は『こんなに相棒を観てくれているんだ』と実感しました」と語った。