日本中の誰もが知るあの“さかなクン”の半生を、主演・のん、監督・沖田修一がユーモアたっぷりに描く、沖田作品の集大成とも言える映画『さかなのこ』。原作はさかなクン初の自叙伝「さかなクンの一魚一会 〜まいにち夢中な人生!〜」(講談社刊)。子供の頃からお魚が大好きだったさかなクンが、たくさんの出会いの中でやがて“さかなクン”になるまでを描いた原作を、劇作家や映画監督でもある前田司郎が、フィクションも織り交ぜながら沖田監督と共にシナリオとして大胆にアレンジ。
映画館にいけばすっかりお馴染み、予告編につづいて流れる劇場鑑賞マナー映像。このほど、おさかな博士の主人公・ミー坊と一緒に楽しく劇場マナーを学べる『さかなのこ』特別ver.が公開された。
撮影禁止、火気厳禁などの基本ルールが【タコを焙るのは禁止】と劇中のシーンに重ねながら紹介されていき、とても朗らかな内容でお送りする前半から一転。バタフライナイフで迷いなく生きたおさかなをシメるミー坊から「総長だってシメたりするでしょ?」とピュアなとんでもない一言を放たれ、磯村勇斗演じる総長が「そ‥‥そういうシメ方はしないよ!」とタジタジになる場面や、カブトガニを岸辺で散歩させる驚きの飼育風景も登場し【ほかのお客様をシメたり、カブトガニの散歩はギョ遠慮ください!】と本作ならではのインパクトたっぷりなマナーも紹介。
さらには携帯電話の設定や前の座席を蹴らない等、大切なことがたくさん書いてある後ろで不良たちがケンカを繰り広げているように見えるのも気になるところだが、全編を通してやさしさとユーモアにあふれている。ラストにはミー坊から笑顔で「皆さん、ありがとうギョざいます!」とご挨拶。注意喚起されているはずなのに、つい笑顔になってしまう。
映画『さかなのこ』は、9月1日(木)より全国公開。
お魚が大好きな小学生“ミー坊”は、寝ても覚めてもお魚のことばかり。お魚を、毎日見つめて、毎日描いて、毎日食べて。他の子供と少し違うことを心配する父親とは対照的に、母親はミー坊を信じて応援し、背中を押し続けるのだった。高校生になり相変わらずお魚に夢中のミー坊は、町の不良ともなぜか仲良し、まるで何かの主人公のようにいつの間にか中心にいる。やがて1人暮らしを始めたミー坊は、思いがけない出会いや再会の中で、たくさんの人に愛されながら、ミー坊だけが進むことのできるただ一つの道にまっすぐに飛び込んで行く。
監督・脚本:沖田修一
原作:さかなクン「さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~」(講談社刊)
主演:のん、柳楽優弥、夏帆、磯村勇斗、岡山天音、西村瑞季、宇野祥平、前原滉、鈴木拓、島崎遥香、賀屋壮也(かが屋)、朝倉あき、長谷川忍(シソンヌ)、豊原功補、さかなクン、三宅弘城、井川遥
制作・配給:東京テアトル
©︎ 2022「さかなのこ」製作委員会
2022年9月1日(木) TOHOシネマズ 日比谷 ほかにて全国公開
公式サイト sakananoko.jp/