2014年に公開された韓国映画『最後まで行く』。ひとつの事故を発端に、極限まで追い詰められていく刑事の姿を描いたこのクライムサスペンスは、『パラサイト 半地下の家族』のイ・ソンギュンが主演し、韓国で5週連続№1観客動員345万人の大ヒットを記録。第67回カンヌ国際映画祭の監督週間招待作品に選出された。
また、中国、フランス、フィリピンでリメイクされ、フランス版リメイクの『レストレス』は今年2月にNetflixで一斉世界配信され、リメイク国のフランスをはじめ全世界でネットフリックスグローバル映画ランキング1位になり、世界中の映画ファンを熱狂させた。
この度、本作がついに日本でもリメイク決定。悪い時には悪いことは重なり、陰謀に巻き込まれていく刑事とそれを追う謎の監察官が織りなす、年の瀬の96時間=4日間の物語が、圧倒的な緊張感とスピード感、そして思わずクスっと笑ってしまうコミカルさをスパイスに展開する絶対絶命、極限のノンストップ・サスペンス・アクション映画『最後まで行く』。
監督は、2020年『新聞記者』で第43回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞、第43回日刊スポーツ映画大賞・作品賞、2020年エランドール賞、第74回毎日映画コンクール日本映画優秀賞など、その年の映画賞を総なめし、その後も『宇宙でいちばんあかるい屋根』(2020年)、『ヤクザと家族 The Family』(2021年)、『余命10年』(2022年)と次々と話題作を発表している藤井道人。『余命10年』では、興行収入30億円を突破し、大ヒットを記録したことも記憶に新しい。また、来年には横浜流星主演の『ヴィレッジ』の公開も控えるなど、その活動には映画人のみならず、多くの観客が常に次回作を待ち続ける存在となり、現在注目の若手監督のひとり。
脚本は、藤井監督と共に「22年目の告白 私が殺人犯です」で斬新な脚色を行った平田研也を迎え、オリジナル版を凌駕する日本ならではの特色とアレンジを大胆に加えた。
主演は岡田准一。近年だけでも『追憶』(2017年)、『関ケ原』(2017年)、『散り椿』(2018年)、『来る』(2018年)、『ザ・ファブル』(2019年)、『燃えよ剣』(2021年)、『ヘルドックス』(2022年)と数々の主演作で、巨匠、気鋭の監督とタッグを組み、歴史上の人物からコミカルな“伝説の殺し屋”まで幅広く巧みに演じ分け、その高い演技力が評価される岡田が、今回同世代の映画監督・藤井道人と初めてタッグを組む。ひとつの事故を発端に、次々と悪魔のような災難が降りかかる男・工藤を圧倒的な存在感と演技力で魅せる。
共演に『ヤクザと家族 The Family』(2021年)、ドラマ「アバランチ」(2022年)で藤井監督作品に出演してきた綾野剛。今回は、岡田演じる刑事・工藤を追う冷徹な監察官・矢崎を演じる。岡田と綾野は、2010年公開の『SP THE MOTION PICTURE 野望篇』で1シーンのみの共演があったが、今回満を持して、本格的な初共演。藤井監督作品で、常に新しい顔を魅せてきた綾野が、今回またどんな顔を魅せてくれるか期待が高まる。
撮影は2022年1~2月、さらに今年の年末にも行い、完成は2023年3月を予定している。映画『最後まで行く』は5月19日(金)より全国公開。
年の瀬も押し迫る12月29日の夜。危篤の母のもとに向かう刑事・工藤のスマホに署長から着信が入り、署で裏金が作られていることへの関与を詮索される。「ヤバい」と血の気が引く工藤。そんな中、妻から着信が入り、母が亡くなった事を知らされ言葉を失なった時、目の前に現れた一人の男を撥ね飛ばしてしまう。遺体を車のトランクに入れ、母の葬儀場に辿り着いた工藤は、こともあろうにその遺体を母の棺桶に入れるが、その時、工藤のスマホに「お前は人を殺した。知っているぞ」という一通のメッセージが。そのメッセージの送り主は、県警本部の監察官・矢崎。彼もまた、ある男が行方不明となり、死んでいたことが判明し動揺していた。そしてその男こそが、工藤が車で撥ねた人物だったのだ。さらにその裏には、矢崎が決して周囲に知られてはいけない秘密が隠されていた。追われる工藤と、追う矢崎。果たして、前代未聞の96時間の逃走劇の結末は?そして、男の遺体に秘められた、衝撃の事実とは‥‥。
監督:藤井道人
脚本:平田研也、藤井道人
出演:岡田准一、綾野剛
配給:東宝
© 2023映画「最後まで行く」製作委員会
2023年5月19日(金) 全国公開
公式サイト saigomadeiku-movie.jp