各国のジャンル系映画祭を瞬く間に席巻。米映画レビューサイト・Rotten Tomatoesで95%大絶賛された、ホラー映画『哭悲/THE SADNESS』(哭悲=こくひ) の特報映像が公開された。
特報映像では、怪我を負った女性たちに男が迫り来る様子を映し出される。スーツ姿の男は「やっと見つけたぞ」と言葉を発するものの、真っ黒に染まった瞳と大量に付着した血、さらに手に凶器を握っている様子はどう見ても異常。怯える女性たち目掛けて男が走り出し、悲鳴が響き渡ったところで映像は突然切れてしまう‥‥。
なんとも今後の展開が気になる特報映像。そんな本作の舞台は、感染者の凶暴性を助長する謎のウイルスの感染拡大により、暴力で溢れかえる台湾。狂気の街で再会を果たそうとする男女の運命を描く物語だ。
徹底されたゴア描写とスリル満点のストーリーテリングが話題を呼び、ジャンル映画の権威であるシッチェス・カタロニア国際映画祭のMidnight X-Treme部門に正式出品されたほか、ファンタジア国際映画祭では初監督作品を対象とするNew Flesh Award for Best First Feature部門で最優秀映画賞を受賞するなど、各国の映画祭を席巻した。
監督を務めたのは、本作が長編初監督となるロブ・ジャバズ。大のホラー映画好きでもある彼は、様々な名作ホラーからインスピレーションを得て、パンデミックを経験した後の世界で目を背けたくなるような暴力が横行するという、決して絵空事とは言い切れない衝撃的な映画を創り上げた。
特報映像の彼女たちの運命はどうなるのか、地獄と化したこの街で何が起こっているのか、そして想像を絶する残虐行為で溢れかえる台湾の行方は――その目で確かめてほしい。
謎の感染症に長い間対処し続けてきた台湾。専門家たちに“アルヴィン”と名付けられたそのウイルスは、風邪のような軽微な症状しか伴わず、不自由な生活に不満を持つ人々の警戒はいつしか解けてしまっていた。ある日、ウイルスが突然変異し、人の脳に作用して凶暴性を助長する疫病が発生。感染者たちは罪悪感に涙を流しながらも、 衝動を抑えられず思いつく限りの残虐な行為を行うようになり、街は殺人と拷問で溢れかえってしまう。そんな暴力に支配された世界で離ればなれとなり、生きて再会を果た そうとする男女の姿があった。感染者の殺意から辛うじて逃れ、数少ない生き残りと病院に立て籠もるカイティン。彼女からの連絡を受け取ったジュンジョーは、独りで狂気の街を彷徨い始める。
監督・脚本・編集:ロブ・ジャバズ
出演:レジーナ・レイ、ベラント・チュウ、ジョニー・ワン、アップル・チェン、ラン・ウエイホア
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/松竹
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2022年7月 全国公開
公式サイト klockworx-v.com/sadness