『ミッドナイトスワン』『クソ野郎と美しき世界』を手掛けてきたCULENの新作映画『サバカン SABAKAN』が8月19日(金)より全国公開される。この度、本ビジュアルならびに予告映像が公開された。
予告映像は、空と海に囲まれた長崎の美しいロケーションと煌めく夏が、観る者を懐かしく包み込み、すべての人の子供時代の記憶を呼び起こし、胸が熱くなる内容となっている。
本作は、番家一路(子役)を主演に、原田琥之佑(子役)、尾野真千子、竹原ピストル、貫地谷しほり、岩松了、そして草彅剛が出演。日本アカデミー賞最優秀作品賞に輝いた『ミッドナイトスワン』に続く愛の物語だ。
本ビジュアルのモチーフは、本編に登場する「子供時代の友達との思い出」である「サバの味噌煮の缶詰」。
上の缶詰では「1980年代の子供時代(番家)」を、下の缶詰では「大人になった今」の主人公久田 (草彅)が子供時代を懐かしむかのように見上げる構図となっている。
1980年代の缶詰では、主人公の久田(番家)と友達の竹本(原田)が自転車に乗り、母ちゃん(尾野)は小言を言いながら追いかけ、父ちゃん(竹原)はノリで追いかけています。
キャラクターたちの表情に個性とユーモアが溢れ、「缶詰から想い出が飛び出してくる“あの頃”に誘われるような」楽しさが漂うビジュアルとなりました。
そして「ここは 80年代。子供が主役です。」というキャッチコピーが添えられている。
監督・脚本は、本作が映画初監督となる金沢知樹。TBSドラマ『半沢直樹』など、主にテレビ・舞台の脚本や演出を手掛けてきた俊英。
新鋭監督と演技派俳優陣による素晴らしいアンサンブルが実現した、完全オリジナル脚本で、 2021年8月から9月にかけて、風光明媚な長崎県を中心に撮影が行われた。
主題歌は、ANCHORが編曲したORANGE RANGEの大ヒット曲「キズナ」を、りりあ。がカバー。彼女のピュアな歌声で涙腺を刺激する。音楽はべテランの大島ミチルが手掛け、本作を優しく包みこんでいる。
また本ビジュアル、予告映像公開にあわせて、音楽を担当する3名より、コメントが寄せられた。
ーーANCHOR/「キズナ」編曲
主題歌を担当させていただきましたANCHORと申します。
初めて作品の詳細を伺った際、自分の生まれ育った故郷の田園風景を思い浮かべました。学生時代、その景色の中で MDウォークマンから流していたORANGE RANGEさんの楽曲「キズナ」をカバーさせていただけて大変光栄である同時に、制作中はまるで作品の中に迷い込んだような不思議なノスタルジーに包まれました。
大人になった今、まさに憧憬と呼ぶに相応しい夏の1ページを、りりあ。さんの歌と私の音、そして変わらない名曲と共に楽しんでいただけましたら幸いです。
ーーりりあ。/「キズナ」歌唱
金沢監督からオレンジレンジさんの「キズナ」を主題歌として歌ってほしいとお話をいただいたときは私で良いのかと戸惑いました。 監督から「キズナ」への熱いこだわりをお聞きして、この素晴らしい作品が完成したときに私の歌声で幕を閉じる事がとても光栄で「やらせていただきたいです。」とお返事しました。
この作品はとにかく観て!の一言です!
後悔しないと思うので是非観ていただきたいです。
ーー大島ミチル:音楽
映画『サバカン』の作曲は金沢監督が私の音楽の「風笛」が大好きとのことでお話をいただきました。
監督はとても穏やかで、でも音楽のイメージを明確に持っていらっしゃいました。映像を最初に見たとき、長崎出身の私はその懐かしい風景や言葉に湿度を感じました。春や秋は少し生暖かく、夏はセミの鳴き声とジリジリした暑さ、冬場は底冷えではない寒さ‥‥この映像は記憶であり、優しさでもあります。
私の中では故郷の家族、友達はいつも温かくそこにあって遠くから見守ってくれる存在です。その甘酸っぱく、ほろ苦くかつ包み込むような思い出を今の心と重ねて作曲をしました。素敵な映像と役者さんたちと一緒に音楽も楽しんでくださると嬉しいです。
1986年の長崎。夫婦喧嘩は多いが愛情深い両親と弟と暮らす久田は、斉藤由貴とキン消しが大好きな小学5年生。そんな久田は、家が貧しくクラスメートから避けられている竹本と、ひょんなことから“イルカを見るため”にブーメラン島を目指すことに。海で溺れかけ、ヤンキーに絡まれ、散々な目に合うが、この冒険をきっかけに2人の友情が深まるなか、別れを予感させる悲しい事件が起こってしまう。
監督:金沢知樹
出演:番家一路、原田琥之佑、尾野真千子、竹原ピストル、貫地谷しほり、草彅剛、岩松了ほか
配給:キノフィルムズ
©2022 SABAKAN Film Partners
2022年8月19日(金) 全国公開
公式サイト sabakan-movie.com