Jul 22, 2022 news

「そばにいる人をめちゃくちゃに愛したいと、ときどき思う」松居大悟が撮る、ロマンポルノ50周年記念プロジェクト 映画『手』予告映像公開

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ロマンポルノ50周年記念プロジェクト「ROMAN PORNO NOW」の第1弾として、『くれなずめ』『ちょっと思い出しただけ』の松居大悟監督が手掛ける映画『手』。9月16日(金)からの公開にあわせて、本作単独の予告映像が完成した。

主人公は、おじさんの写真を撮ってはコレクションするのが趣味のさわ子(福永朱梨)。これまで付き合ってきた男性は、いつも年上ばかりなのに、父とはなんだか上手く話せずギクシャクしていた。そんなとき、同年代の同僚・森(金子大地)との距離が縮まっていくにつれ、さわ子の心にも徐々に変化が訪れる。

公開された映像では、同僚の森と距離が近づく一方で、上司ともかけ引きをするさわ子が映し出される。愛とは何かを自身に問いかける、悩める女性を捉えられた映像となっている。

追加キャストとして、部下のさわ子に心惹かれていく冴えない上司役を津田寛治。父と仲が良く自由で無邪気な妹を大渕夏子が、そしてさわ子には関心が無いような素振りを見せる父を金田明夫が演じることも発表された。

主題歌を歌うのは、夫婦と近所に住むギター好きの3人によるバンド、Ring Ring Lonely Rollss。洋楽を日本人の感覚に落とし込んだ、どこか懐かしい楽曲と繊細な歌詞が様々なアーティストからも高い評価を得ている。その優しい音楽は、現代の讃美歌のようであり、聞く人の心を救う。

松居監督と制作陣からオファーを受け、本作のために書き下ろした新曲「スロウタイム」。彼らが映画の主題歌を担当するのは今回が初となるそうだ。また、デジタルシングルとして7月27日に配信開始される。

日活が1971年に製作を開始した日活ロマンポルノ。数々の名作が誕生し、昨年の第78回ヴェネツィア国際映画祭のクラシック部門で『(秘)色情めす市場』が初選出された。日活は、これまで以上にロマンポルノ作品の多様性・エンタテインメント性・芸術性を訴求するために、ロマンポルノ50周年記念プロジェクトを実施。

プロジェクトの一貫として、現代のさまざまな生き方や個性を応援する、 時代の「今」を切り取った新企画「ROMAN PORNO NOW(ロマンポルノ・ナウ)」を立ち上げ、新作3本を製作。

映画『手』に続いて、第2弾は『貞子VS伽椰子』などホラー作品で知られる白石晃士監督による、映画『愛してる!』が9月30日公開。第3弾として日活出身の金子修介監督による映画『百合の雨音』が10月14日公開と個性派の監督たちが、多彩なジャンルで女性の強さや美しさを描いていく。

くわえて、本作『手』は、今年で第47回目を迎える日本で一番古い映画祭であり、日本の映画史に寄り添ってきた湯布院映画祭への本作の出品が決定している。

限られた条件のなか、新しい映画作りを模索し、さまざまな表現に挑戦したロマンポルノ。多くの監督、スタッフ・キャストが育っていき、映画史においては、最もセンセーショナルな作品レーベルとして、現在も国内外で高く評価されている。古くて新しいロマンポルノをぜひスクリーンで鑑賞してほしい。

作品情報
映画『手』

おじさんの写真を撮っては、コレクションするのが趣味のさわ子。これまで付き合ってきた男性はいつも年 上ばかりなのに、父とはなんだか上手く話せずギクシャクしていた。そんなとき、同年代の同僚・森との距離が縮まって いくにつれて、さわ子の心にも徐々に変化が訪れる。

監督:松居大悟

原作:山崎ナオコーラ「手」(「お父さん大好き」文春文庫)

出演:福永朱梨、金子大地、津田寛治、大渕夏子、田村健太郎、岩本晟夢、宮田早苗、金田明夫

企画制作・配給:日活

Ⓒ2022日活

2022年9月16日(金) 全国順次公開

公式サイト nikkatsu-romanporno.com/rpnow