イギリスの新進気鋭のCGアニメーションスタジオ・ロックスミス・アニメーション初の劇場長編アニメーション作品となる、映画『ロン 僕のポンコツ・ボット』が全国公開中。監督は世界的人気アニメーション「ひつじのショーン」のTVシリーズを手がけ、『インサイドヘッド』、『アーロと少年』ではストーリーアーティストを務めたジャン・フィリップ・ヴァインとロックスミス・アニメーションの創設者であるサラ・スミスが共同で務める。
本作は、出会うはずのなかったポンコツ・ボットのロンとバーニーが“本当の友情”を探すハートウォーミング・アドベンチャー。公開がスタートするとSNS上では「ポンコツボットめっちゃ可愛いんやが」「新作のロン、ばかみたいに可愛いな!」「ビジュアルでもう好き」とロンのビジュアルがとにかくかわいいと話題に。ロンが白く丸い体に小さい手足とクリクリの目のシンプルなデザインとなった誕生秘話を製作陣が語ってくれた。
共同監督のスミスとヴァインは物語の核となる新しいデバイスについて、自分たちがシリコンバレーの大きな会社に勤める社員になった気持ちで、“子供たちのためにすごくスタイリッシュで魅力的な何かを作るとしたら、どんなデザインにするだろうか?”と考えたそう。そして体全体がスクリーンであり、肌をダウンロードしたり、デザインしたり、子供たちが自分でパーソナリティを与えることができるということに重点をおくことにした。「それぞれのBボットはどれも素敵でありつつ、お互いと違っていて同じものはない、そんな存在にしたかった」と語っている。
また、もうひとつのインスピレーションとして、実際にとても多くの会社が次の世代のデバイスを考案しようとしている事実をあげている。スミスは、「みんな、iPadやiPhoneに取って代わるものを作ろうとしている。iPadやiPhoneだって、言ってみれば、あなたの小さなロボットの友達。私たちは、それはどんなものになりえるのだろうかと夢を見てみた。」と語り、さらには「スター・ウォーズ」のBB-8を生み出したスパロウという会社にアクセスし、アドバイスを求めたという。スミスはその時のことについて、「次のテクノロジーはどんなものでしょうか?これは可能でしょうか?と聞いた。そしてBボットのようなものが出てくることは現実に十分あり得ると感じた」と回想する。
本作には『スターウォーズ』や「マーベル」シリーズのキャラクターなど、多様なデザインのBボットが沢山登場するのも見所の一つ。その数はあまりにも多く、監督のヴァインでさえ把握できていないようで「何百もあると思う(笑)。正確な数字は分からないが、美術部門は素晴らしく、それらをデザインしていくだけでなく、中にはアニメ化しなければならないものもあったので、アニメーション用に設計しなければならなかった。個人的なお気に入りはあるよ。ゾンビのデザインは好きだね」と笑う。
そんな子供たち誰もが欲しがるであろうBボットなのに、バーニーの元に届いたロンは最初から壊れていて、完全にアナログ。スミスは、そんなロンの存在に込めた想いについて「iPadと子犬の違いみたいなものね。iPadは持ち主の指示に完全に従う。子犬はあなたのいうことを聞かないかもしれないけど、もっと楽しい。」と語っている。
映画『ロン 僕のポンコツ・ボット』は全国公開中。
最新式ロボット型デバイス《Bボット》。それは、スマホよりハイテクなデジタル機能に加えて、持ち主にピッタリな友達まで見つけてくれる夢のようなデバイス。そんな《Bボット》で誰もが仲間と繋がる世界で、友達のいない少年バーニーの元に届いたのはオンライン接続もできないポンコツ・ボットのロンだった。出会うはずのなかった1人と1体が【本当の友情】を探すハートウォーミング・アドベンチャー。
監督:ジャン・フィリップ・ヴァイン、サラ・スミス
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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