先日、日本でもブレンダン・フレイザーをはじめとする主要キャスト陣が一堂に会する来日イベントが行われ、日本公開に向けて大きな盛り上がりを見せている、映画『レンタル・ファミリー』。このたび本作より、ブレンダン演じるフィリップが、レンタルファミリー社の代表・多田(平岳大)から仕事の説明を受けるシーンの本編映像が公開された。
映像では、多田に「どんな仕事だと思う?」と問いかけられ、「人の売り買いですか?」と戸惑うフィリップ。すると多田は、「違う。人に“心”を売る仕事だ。客が望む役を演じる」と語りかける。「役者でも代理でもいい。本人じゃなくていい。客が求める感情を与えるんだ」――その言葉に、“レンタルファミリー”という仕事の本質がにじみ出る。さらに「君は白人男性だ。ニッチな仕事で人材を探している。人のために意味ある役割を果たせる」と、真剣にオファーする多田。しかしフィリップは、「僕には無理です‥‥」とその場を後にしようとする。彼の迷いと不安が凝縮された印象的な場面となっている。
本作で描かれる“レンタルファミリー”=“レンタル家族業”とは、依頼者から報酬を受け取り、その人にとって必要な「家族」や「恋人」「友人」といった役割を、時間単位で“演じる”仕事だ。誰かの父親役、誰かの恋人役、ただ話を聞いてくれる友人役――依頼内容はさまざまで、相手の気持ちに寄り添いながら、その人の人生の一場面を共に生きることが求められる。この仕事の背景にあるのは、現代社会に広がる孤独やつながりの希薄さ。誰にも本音を話せない人、そばにいてほしいと願う人にとって、レンタルファミリーは“心の居場所”のような存在でもある。


実はこの“レンタルファミリー”という職業はフィクションではなく、日本に実在するサービスだ。1980年代から存在が記録されているこの仕事は、HIKARI監督のリサーチによると、現在は約300社ものレンタル家族業者が活動しているという。誰かを騙す仕事ではなく、人の心に寄り添い、時には人生を少しだけ前向きにしてくれる――。『レンタル・ファミリー』は、そんな人間味あふれる仕事の現場を、温かなまなざしで描き出した作品となっている。
初めは“レンタルファミリー”の仕事に戸惑っていたフィリップだが、他人の人生の中で“役”を演じることで、彼は思いもよらなかった感情や出会いに触れていく。誰かのために用意された居場所が、いつしか自分自身の居場所になっていく――。落ちぶれた俳優だったフィリップが、レンタルファミリーの一員として人と関わる中で見つけていく“本当のつながり”と“生きる意味”とは何なのか? 劇場で確かめたい。

映画『レンタル・ファミリー』は、2026年2月27日(金)より日本公開。

東京で暮らす落ちぶれた俳優フィリップは、日本での生活に居心地の良さを感じながらも、本来の自分自身を見失いかけていた。そんな中“レンタル家族”として他人の人生の中で“仮の”役割を演じる仕事に出会い、想像もしなかった人生の一部を体験する。
監督:HIKARI
出演:ブレンダン・フレイザー、平岳大、山本真理、柄本明、ゴーマン シャノン 眞陽ほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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2026年2月27日(金) 日本公開
公式サイト rentalfamily