『淵に立つ』で第69回カンヌ国際映画祭ある視点部門で審査員賞を受賞し、前作『LOVE LIFE』で第79回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門に選出されるなど世界中から注目を集める深田晃司監督による最新作、映画『恋愛裁判』。この度、本作の追加キャストが発表され、あわせて、特報映像とカンヌ国際映画祭に向けて制作された海外版ビジュアルが公開された。

本作は、「元アイドルの女性に賠償命令」という新聞記事を目にした深田晃司監督がその内容から着想を得て、構想から10年を経て完成させた意欲作。日本のアイドル界でまことしやかにささやかれる“恋愛禁止ルール”。契約書に記載されたこのルールに反する行動をしたとして所属事務所から契約違反と訴えられ裁判へと発展した一人の女性アイドルの姿が描かれる。さらに本作は、今月開催される第78回カンヌ国際映画祭において、カンヌ・プレミア部門に正式出品される。
恋に落ちる人気アイドル・山岡真衣を演じるのは、日向坂46でセンターを務めた経験を持つ齊藤京子。昨年のグループ卒業以降、ドラマやバラエティ番組に引っ張りだこの彼女が、映画初主演でアイドル役を演じる。

そして、この度、本作を彩る豪華キャスト陣が発表された。人気アイドルグループでセンターを務める山岡真衣と禁断の恋におちる、中学時代の同級生・間山敬役には倉悠貴。真衣の所属事務所チーフマネージャー・矢吹早耶役に、唐田えりか。そして、“恋愛禁止ルール”の契約条項に反した山岡真衣に対し訴えを起こす所属事務所の社長・吉田光一役は津田健次郎が演じる。
【コメント】
▼倉悠貴
この作品のオーディションを受ける際、まるで運命のようなものを感じました。先日、完成した作品を拝見し、自信を持って素晴らしい映画だと確信しています。現代社会において、この作品を届けることができる意義を深く感じ、全力で取り組ませていただきました。真衣と敬の恋愛がどのように展開していくのか、その行く末をぜひ見届けてください。
▼唐田えりか
大念願の深田晃司組でした。深田監督とお仕事をすることが、二十歳から私の目標のひとつであり、言葉にしつづけてきました。オーディションに受かったと聞いたときの喜びは今でも忘れられません。先日完成した本作を見て、映画があることの意味を改めて感じました。人生は選択の連続であり、様々な人生の可能性があること、どんな可能性にでもなり得るということ、忘れずにいたいです。深田組の皆さん、カンヌ国際映画祭出品おめでとうございます。この挑戦的な意欲作を是非見届けてほしいです。
▼津田健次郎
世界を舞台に活躍されている深田監督の作品に出演させて頂ける事をとても嬉しく思います。しかも今回はアイドルを題材にした映画です。勿論脚本は読んでいますし、撮影も終わっているのですが、あの深田監督がどんな風にアイドルを描いたのか興味が尽きません。アイドルを描く先に広がる深田ワールド、劇場で観られるのが本当に楽しみです。皆様も楽しみに待っていて下さい。
映画『恋愛裁判』は、今冬 公開。

人気グループへの階段を駆け上がっているアイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」。人気ナンバー1でセンターを務める山岡真衣は偶然、中学時代の同級生・間山敬に再会し、意気投合、恋に落ちる。アイドルとしての立場と恋愛との間で葛藤していた真衣だが、ある事件をきっかけに衝動的に敬のもとに駆け寄るという行動に出る。8か月後、真衣は吉田が社長を、早耶がマネージャーを務める所属事務所から「恋愛禁止条項」の契約違反として裁判所に召喚される。アイドルの恋愛は罪なのか。審判が下る。
企画・脚本・監督:深田晃司
出演:齊藤京子、倉悠貴、唐田えりか、津田健次郎
配給:東宝
©2025「恋愛裁判」製作委員会
公式サイト renai-saiban.toho