3月11日(日本時間)に行われた第96回アカデミー賞において、エマ・ストーンが、映画『哀れなるものたち』で『ラ・ラ・ランド』に続く2度目の主演女優賞を受賞した。
『女王陛下のお気に入り』のヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンが再集結して描く本作は、第80回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞、第81回ゴールデングローブ賞では作品賞、主演女優賞エマ・ストーン(ともにミュージカル・コメディ部門)を受賞。
この度、発表された第96回アカデミー賞においては、エマ・ストーンが『ラ・ラ・ランド』に続く2度目の主演女優賞を受賞したほか、衣裳デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、美術賞の合計4部門で受賞を果たした。
▼エマ・ストーン 受賞スピーチ
なんてこと、ドレスが壊れてしまったわ。本当に本当に驚いています。掠れ声ですみません。候補者の皆さん、サンドラ、キャリー、アネット、リリー、みなさんとこの賞を受賞したと思っています。みなさんから刺激を受けていますし、この場所に一緒にいられてとても光栄です。先日、このような別な場でちょっとパニックになってしまったのですが、その時ヨルゴス(・ランティモス監督)から言われたのは、“自分を客観的に見てごらん”ということでした。彼は正しかった。単に私だけのことではなく、素晴らしい何かを一緒に作り上げたチームの一員として感じれば良いからです。それこそが映画作りの最高の部分です。私は全ての出演者、スタッフ、愛と心遣いと才能を注ぎ込んでくれた全ての人とこの賞を分かち合えることを心から名誉に思います。そしてヨルゴス、ベラ・バクスターの人生という贈り物を授けてくれたあなたに感謝します。
そろそろ締めくくりですが、私の家族に感謝したいです。お母さん、兄弟のスペンサー、お父さん、夫のデイヴ、愛しています。そして、あと3日で3歳になる私の娘は、私たちの生活をカラーに変えてくれました。空よりも大きな愛を送ります。ありがとうございました。(壊れたドレスの)後ろ姿は見ないでね
映画『哀れなるものたち』は、上映中。
自ら命を絶った不幸な若き女性ベラが、天才外科医ゴッドウィン・バクスターの手によって奇跡的に蘇生することから始まる。蘇ったベラは“世界を自分の目で見たい”という強い好奇心に導かれ、放蕩者の弁護士ダンカンの誘いに乗り、壮大な大陸横断の冒険の旅へ出ていく。やがて貪欲に世界を吸収していくベラは、平等と自由を知り、時代の偏見から解き放たれていくのだった。
監督:ヨルゴス・ランティモス
原作:アラスター・グレイ「哀れなるものたち」(早川書房)
出演:エマ・ストーン、マーク・ラファロ、ウィレム・デフォー、ラミー・ユセフ ほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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