Oct 30, 2025 news

台湾の新星リウ・シウフー&ツァオ・ヨウニンW主演 フェンシングを題材にした破滅的心理スリラー 映画『ピアス 刺心』

A A
SHARE

フェンシング代表として活躍した異色の経歴をもち、短編『Freeze』が世界70を超える映画祭で上映され長編デビューが待ち望まれた若き俊英ネリシア・ロウ。そんなロウが監督・脚本を手がけたフェンシングを題材とした映画『ピアス 刺心』の予告映像と場面写真が公開された。

撮影監督を務めるのは、『EO イーオー』『ガール・ウィズ・ニードル』などのミハウ・ディメク。

フェンシングの試合中に対戦相手を刺殺し、少年刑務所から7年ぶりに出所した兄ジーハンと、疎遠になっていた弟ジージエが再会する。「事故だ」という兄の言葉を信じて、ジーハンを警戒する母の目を盗み、兄からフェンシングの指導を受ける。ジージエ自身も気づかなかった友人への甘酸っぱい想いを後押ししてもらい、ふたりは兄弟の時間を取り戻していく。しかし、幼き日の溺れた記憶がよぎる。あの時、なぜ兄はすぐに手を差し伸べなかったのか。「僕が死ねばいいと思ってた?」疑念が深まるなか、悪夢のような事件が起こる。

健気で純度の高い瞳のジージエを瑞々しく演じたのは台湾の若手実力派俳優リウ・シウフー。本作でローマ・アジア映画祭最優秀男優賞を受賞し、台北映画賞で最優秀新人男優賞にノミネートされた。また、傲慢な兄ジーハンをツァオ・ヨウニンが演じる。

【コメント】

▼リウ・シウフー
日本にはこれまで三度、旅行で行ったことがあります。東京と京都に行きました。そんな日本で公開されることを嬉しく思います。愛にはさまざまな可能性があるということを見つめた映画です。“愛とは何か?”という問いには、いろんな解釈の仕方があります。1つの方法で世界を理解することに慣れてしまっては、少しもったいない。いろいろな愛の形を知ってほしいです。

▼ツァオ・ヨウニン
私は最近、自分で運転して四国を一周する旅をしました。愛媛県の道後温泉にも行きました。『KANO 1931 海の向こうの甲子園』の宣伝で行ったことがあったので、再び戻ってきたという感じで感慨深かったです。温泉街を歩き、みかんジュースを飲みました。いろんな種類のみかんがあって、自分で蛇口をひねって少しずつ飲み比べができるんです。甘いのとか、苦いのとか、苦みの中に甘さのあるものとか。みかんにあんなにいろんな味があるとは思いませんでした。『ピアス 刺心』は愛についての映画です。愛には余白が必要です。正解も間違いもない。だから柔軟に、相手を理解しようとする姿勢が大切です。時には自意識を手放すことも必要ですよね。人は誰でも自分を中心に考えがちですが、少し距離を置いて客観的に見ることで、親しい人に対しても、何か物事に向き合う時も、新しい理解が生まれると思います。

映画『ピアス 刺心』 は、2025年12月5日(金)全国ロードショー。

作品情報
映画『ピアス 刺心』

フェンシングの試合中に対戦相手を刺殺し、少年刑務所から7年ぶりに出所した兄ジーハンと、疎遠になっていた弟ジージエが再会する。「事故だ」という兄の言葉を信じて、ジーハンを警戒する母の目を盗み、兄からフェンシングの指導を受ける。ジージエ自身も気づかなかった友人への甘酸っぱい想いを後押ししてもらい、ふたりは兄弟の時間を取り戻していく。しかし、幼き日の溺れた記憶がよぎる。あの時、なぜ兄はすぐに手を差し伸べなかったのか。「僕が死ねばいいと思ってた?」疑念が深まるなか、悪夢のような事件が起こる。

監督・脚本:ネリシア・ロウ

出演:リウ・シウフー、ツァオ・ヨウニン、ディン・ニン

配給:インターフィルム

© Potocol_Flash Forward Entertainment_Harine Films_Elysiüm Cin

2025年12月5日(金) 新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー

公式サイト pierce-movie