『アシスタント』の監督キティ・グリーン&主演ジュリア・ガーナ―が再タッグを組んだフェミニスト・スリラー、映画『ロイヤルホテル』の日本版予告映像と新場面写真が公開された。
本作は、オーストラリアの荒野にたたずむ「ロイヤルホテル」という名のさびれたパブを舞台に、ワーキング・ホリデーに来た女性2人に襲い掛かる悪夢を描いた新感覚のフェミニスト・スリラー。2016年に『Hotel Coolgardie(原題)』としてドキュメンタリー映画化された、オーストラリアに実在するパブがモデルとなっている。
このドキュメンタリーは、フィンランドの女性バックパッカー2人が住み込みで働く中でハラスメントを受ける様子が詳細に記録された作品。キティ・グリーン監督は、審査員を務めたとある映画祭でこのドキュメンタリー映画を目にし、そこからインスピレーションを受けて本作を作り上げた。
キティ・グリーン監督は、本作の舞台にもなったオーストラリア・メルボルン出身で、『Ukraine Is Not a Brothel』でドキュメンタリー監督としてデビュー。Netflixオリジナル『ジョンベネ殺害事件の謎』を手掛け、2017年に巻き起こった#Me Too運動に自身初の劇映画の題材を見出し、職場におけるハラスメント問題を題材にした『アシスタント』で初めて劇映画作品を制作した。
本作では『アシスタント』の主演を務めたジュリア・ガーナーやスタッフも再集結。『燃ゆる女の肖像』などヒットが続く新進気鋭の映画スタジオNEON配給により2023年10月に全米公開され、ラストシーンが波紋を呼び、限定公開ながらもクリーンヒットとなった。
映画『ロイヤルホテル』は、2024年7月26日(金)より全国順次公開。
親友同士のハンナとリブは、旅行で訪れたオーストラリアでお金に困り、荒れ果てた田舎にある古いパブ「ロイヤルホテル」に滞在し、バーテンダーとしてワーキング・ホリデーをすることに。単なる接客バイトかと思いきや、彼女たちを待ち受けていたのは、飲んだくれの店長や荒々しい客たちが起こすパワハラやセクハラ、女性差別の連続だった。楽観的なリブは次第に店に溶け込んでいくが、真面目なハンナは孤立し精神的に追い込まれ、2人の友情は徐々に崩壊していく。
監督・脚本:キティ・グリーン
出演:ジュリア・ガーナー、ジェシカ・ヘンウィック、ヒューゴ・ウィーヴィング、トビー・ウォレス、ハーバート・ノードラム
配給:アンプラグド
© 2022 Hanna and Liv Holdings Pty. Ltd., Screen Australia, and Create NSW
2024年7月26日(金) ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
公式サイト unpfilm.com/royalhotel