圧倒的な存在感で尾野真千子が魅せる!石井裕也監督が熱く叫ぶ! 茜色の希望をたなびかせて、厳しくも澄みきった人間賛歌がここに誕生!
この世界には、誰のためにあるのかわからないルールと、悪い冗談みたいなことばかりがあふれている。誰もが自身を偽り、まるで仮面の生活を強いられているかのように。そんな、まさに弱者ほど生きにくいこの時代に翻弄されている一組の母子がいた。哀しみと怒りを心に秘めながらも、わが子への溢れんばかりの愛を抱えて気丈に振る舞う母。その母を気遣って日々の屈辱を耐え過ごす中学生の息子。果たして、彼女たちが最後の最後まで絶対に手放さなかったものとは? もがきながらも懸命に生きようとするその勇気と美しさに、きっと誰もが心を揺さぶられ、涙する。社会のゆがみがいよいよ表面化している現代なればこそ生まれ得た、激しくも深い魂の軌跡。これは、あなた自身の現実、今日を生きる私たち自身の物語。
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あえてまさに今の世相に正面から対峙することで、人間の内面に鋭く向き合ったのは、『舟を編む』(13)、『バンクーバーの朝日』(14)、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(17)、『町田くんの世界』(19)など、毎年のように質の高い作品で今や日本映画界を牽引する石井裕也(いしい ゆうや)監督。傷つきながらも、自身の信念の中でたくましく生きる良子の姿を通して、観るものに時に衝撃を、時に温もりを与え、これまでのどの作品よりも自由にして、同時にどこまでも優しい世界を作り上げた。
多難の時代に逆風を受けながらも前向きに歩もうとする母親・田中良子を演じるのは、尾野真千子(おの まちこ)。『萌の朱雀』(97)、『クライマーズ・ハイ』(08)、『そして父になる』(13)、『いつまた、君と ~何日君再来(ホーリージュンザイライ)~』(17)、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(17)と多くの代表作を持ち、さらに2020年は『ヤクザと家族 The Family』『明日の食卓』と出演作の公開が続く、実力派女優の尾野が厳しい社会を生き抜く母親を驚くべき存在感で体現。彼女の履歴にまたひとつ、新たな代表作が加わった。主演の尾野は「私は、この度、どうにもやりにくいこの世の中で、映画の登場人物達が戦うように私ももがき、あがき、力の限り戦ってみました。どうぞごらんください」とコメントしている。
和田庵・片山友希・オダギリジョー・永瀬正敏、映画界の注目株から実力派まで豪華キャストが集結!
共演陣にはフレッシュかつ充実の面々が集結。13歳の息子・純平を演じるのは『ミックス。』(17)でも存在感を出した次世代の注目株・和田庵(わだ いおり)。その純平が憧れを抱く良子の同僚・ケイには『あの頃。』(21)の新進女優・片山友希(かたやま ゆき)。そして、交通事故で命を落とす夫・陽一をオダギリジョー、良子とケイを見守る風俗店の店長を永瀬正敏(ながせ まさとし)が演じ、それぞれ確かな人間力を見せてくれる。
映画『茜色に焼かれる』は5月21日(金)、TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。
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【作品情報】
出演:尾野真千子 和田 庵 片山友希 / オダギリジョー 永瀬正敏
監督・脚本・編集:石井裕也
製作幹事:朝日新聞社
制作:RIKIプロジェクト
配給:フィルムランド 朝日新聞社 スターサンズ
2021年/日本/144分/カラー/シネマスコープ/5.1ch R-15+
©2021『茜色に焼かれる』フィルムパートナーズ
公式HP:akaneiro-movie.com
5月21日(金)、TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。