元捜査一課刑事・佐々木成三氏<徹底解説>
元埼玉県警察本部刑事部捜査第一課警部補・佐々木成三氏が、映画『21ブリッジ』を解説したスペシャル映像が到着!捜査のプロ・佐々木氏が自身の経験を交えながら独自の視点で本作の魅力を語っている。
本作について「刑事の葛藤だったり、それぞれのストーリーの中において判断をどうすれば良いのかという難しさだったり。犯罪者の心理的なものもかなり表現されていました。」と多角的な視点で楽しめる作品であったと絶賛。
「アクションも面白かったですし、展開がドンドン早くなっていく中で、息ができる時間がないというか、休む時間がない」とスリリングな展開にのめり込んでいったと感想を語る。
さらに日米の捜査を比較して「銃社会と銃社会ではない(場合の)、警察の取締りの仕方というのがかなり違う。」と元刑事ならではの興味深かったポイントを解説。
また、主人公アンドレ刑事については「場面場面でちゃんと冷静に判断出来ている刑事だなっていうのは感じました。同僚があそこまで射殺されている状況になっていると、現場の警察官も感情的になってしまう。それを抑えるためにも指令で“生きて確保しろ”とずっと話をしていた。」と真相を掴むために冷静に行動するという刑事としての資質を評価する。
マンハッタン島に架かる21の橋を全て封鎖して、犯人を閉じ込めて追跡するという壮大なスケールで描かれた本作。
”事件の実況見分のため一時的にレインボーブリッジを止めた事例はある”と過去の例を出しつつ、「事件捜査で東京近県につながる橋を全て封鎖したことは無いですし、リアルで言うとそこまで警察官の数が追いつけないというのと、短時間では出来ない。」と日本に置き換えた場合の難しさを説明。
映画では「指揮がしっかりしていて、警察官が能動的に動いてるような、“絶対捕まえてやるぞ”という、その強い意識があったからこそ出来た事。」と、”マンハッタン島完全封鎖”をやってのけたアンドレ刑事たちの信念の強さを賞賛する。
「刑事としては全てが盛り込んである」と本作に太鼓判を押す佐々木氏は、「一番インパクトがあったのは、周りの警察官がたくさんいる中、(アンドレ刑事が)歩いていくシーン。なんのためにオレは今まで刑事をやっていたんだというのが顔の表情に現れていた。」とゴールデングローブ賞を受賞し、現在アカデミー賞にもノミネートされている名優チャドウィック・ボーズマンの演技力にも称賛を贈った。
4月9日(金)より全国ロードショー
【STORY】
NYマンハッタン島に架かる21の橋をすべて封鎖し、警官で埋め尽くせ!NY市警の殺人課に所属するアンドレ・デイビス刑事(チャドウィック・ボーズマン)は、同じ警官だった亡き父親への想いを胸に、忙しい日々を過ごしていた。そんな折、真夜中に大量のコカインを奪って逃げた犯人2人組が、警察官8人を殺害する凶悪な事件が発生。マッケナ署⻑(J・K・シモンズ)の指令により、アンドレは麻薬取締班のフランキー刑事(シエナ・ミラー)と組んで捜査を開始。そしてNYマンハッタン島に架かる21の橋を全て封鎖し、追い詰める作戦に出た。夜明けまでには犯人の居場所を突き止め、逮捕しなければならない。だがアンドレは追跡を進めるうち、表向きの事件とはまったく別の陰謀があることを悟る。果たしてその真実とは――!?
【作品情報】
監督:ブライアン・カーク「ゲーム・オブ・スローンズ」、『マイ・ボーイ・ジャック』(07)
製作:ジョー・ルッソ&アンソニー・ルッソ『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(16)
出演:チャドウィック・ボーズマン、シエナ・ミラー、テイラー・キッチュ、J・K・シモンズほか
配給:ショウゲート
原題:21 Bridges
2019/中国・アメリカ/99分
公式HP:21bridges.jp
公式Twitter:@21bridges_jp
公式facebook:https://www.facebook.com/21Bridgesmoviejp
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4月9日(金)より全国ロードショー