39歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断されながらも、大手カーディーラーに勤め続け、仕事の傍ら、自身の経験に基づいた講演活動等も続ける丹野智文さん。そんな丹野さん一家の実話に基づく9年間の軌跡を描いた物語が、貫地谷しほり、和田正人のダブル主演で映画化される。
この度、映画『オレンジ・ランプ』の予告映像が公開された。
あわせて、ポスタービジュアルも公開。認知症のシンボルカラーであるオレンジと、ランプを組み合わせてつけられた『オレンジ・ランプ』というタイトルには、“小さな灯でも、みんなで灯せば世界はこんなにも明るくなる”という願いが込められている。
夫と共に病気と闘い前を向く妻・真央役を務めるのは、連続テレビ小説「ちりとてちん」のヒロイン役で知られ、ドラマ「大奥」ほか映画・ドラマ・舞台で活躍する貫地谷しほり。夫・晃一役は映画『レジェンド&バタフライ』『Winny』など話題作への出演が続く和田正人が演じる。さらに、伊嵜充則、山田雅人、赤間麻里子、赤井英和、中尾ミエら個性豊かな面々が脇を固める。
本人や家族が、認知症とどのように向き合えば笑顔で生きられるのか?認知症になっても安心して暮らせる社会とは?という年齢を重ねていく全ての人にとっての課題。そのヒントとなり得る、丹野さんとご家族の9年間を描いた本作に、注目が集まる。
▼貫地谷しほりコメント
先日、初号試写会があり初めて出来上がった作品を鑑賞しました。
試写が終わって、和田正人さん演じる若年性認知症になった夫役の
モデルとなられた丹野智文さんがとても喜んでくださっていて、
「そのままだぁ」とおっしゃっていました。
こんなに優しい世界が現実にもあるのだと心が熱くなりました。
分からないながらも一生懸命共に歩む妻を大切に、
そしてスタッフキャスト一丸となって制作しました。是非この優しい物語を観にいらしてください。
▼和田正人コメント
若年性アルツハイマー型認知症を題材にした作品は、これまでにも幾つか拝見してきましたが、今作は過去のどれにも当てはまらない、新しい切り口の映画になっているんじゃないかと思います。それと同時に、一般的に捉えられていた若年性アルツハイマー型認知症に対する知識や、考え方までもが一新されるような内容となっています。そして何より、これは実話を元に描かれているお話なのです。私が演じる只野晃一は、39歳で若年性アルツハイマー型認知症を発症した役どころですが、映画を観ていて「あれ?」っと思うところがあるかと思います。なんだか病気を抱えている人には見えないな、と。むしろ誰よりも明るく楽しく生きている人だな、と。只野晃一のモデルとなった丹野智文さんに、私が初めてお逢いした時にも同じことを思いました。若年性アルツハイマー型認知症を発症してから10年ほど経過しているにも関わらずです。真相はぜひ映画館で確認して下さい。そしてこれを機に、改めて家族や仲間との絆の素晴らしさを感じて欲しいです。人の未来は希望に満ち溢れていると確信できると思います。
映画『オレンジ・ランプ』は、6月30日(金)より 新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほかにて全国公開。
妻・真央や二人の娘と暮らす39歳の只野晃一は、充実した日々を送るカーディーラーのトップ営業マン。そんな彼に、顧客の名前を忘れるなどの異変が訪れる。下された診断は、「若年性アルツハイマー型認知症」。驚き、戸惑い、不安に押しつぶされていく晃一は、とうとう退社も決意する。心配のあまり何でもしてあげようとする真央。しかし、ある出会いがきっかけで2人の意識が変わる。「人生を諦めなくていい」と気づいた彼ら夫婦を取り巻く世界が変わっていく‥‥。
監督:三原光尋
原作:山国秀幸「オレンジ・ランプ」
出演:貫地谷しほり、和田正人、伊嵜充則、山田雅人、赤間麻里子、赤井英和、中尾ミエ
配給:ギャガ
©2022「オレンジ・ランプ」製作委員会
6月30日(金)新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国公開
公式サイト:orange-lamp.com