中国の巨匠チャン・イーモウ監督、待望の最新作である映画『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』が5月20日(金)に公開される。
「映画を愛するすべての人に捧げる作品」とチャン・イーモウ監督が語るほど映画愛にあふれている本作。
その熱い想いに感銘を受けた行定勲監督が、今回本作へのコメントとともに、その魅力を語りつくす特別インタビュー映像が、あわせて公開された。
チャン・イーモウ監督自身が長年映画化を熱望していた本作は、文化大革命時代の中国が舞台。広大な砂漠を大胆に映し出す圧倒的な映像美を背景に、娘への父の想いを描いた感動作だ。
今回、行定監督は、公開に先駆けて本作を鑑賞し
「張芸謀監督の映画愛が炸裂する。デジタル化された現在だからこそ、フィルムを巡るこの映画は胸に迫る。映画遺産に値するような傑作だと思った」とコメント。
そのうえで、オンラインインタビューに応じ、
「たった1秒しか映ってない この本当に僅かな刹那的な瞬間をどうしても見たい、というところに物語の中心が作られていて、もう何ていう映画だと! やっぱり凄く驚愕したのと同時にめちゃくちゃ感動したんです」と絶賛。
さらに「やっぱり映画は出会う、その映画を見るという奇跡だと思うんです。映画の全てが、実はこの映画に封じ込められている。ある種、映画遺産があるとしたら、こういう映画は映画遺産」と熱弁するなど、行定監督自身の映画への思い含め、本作やチャン・イーモウ監督について多いに語った。
1969年、文化大革命真っただ中の、激動の中国。造反派に歯向かい、西北部にある強制労働所送りになった男は、妻に愛想を尽かされ離婚。最愛の娘とも親子の縁を切られてしまう。数年後、22号という映画本編の前に流れるニュースフィルムに、娘の姿が1秒だけ映っているとの手紙を受け取り男は、一目娘の姿を見たいと強制労働所から脱走。逃亡者となりながらも、22号のフィルムを血眼になって探し続け、映画が上映される予定の小さな村の映画館を目指す。だがフィルムを村まで運ぶ男の隙をついて、素早くのフィルムの1缶を盗み出す子供を目撃。ボロボロの格好をした小汚い少年だと思ったその子供は、孤児の少女・リウだった。
監督・脚本:チャン・イ―モウ
出演:チャン・イー、リウ・ハオツン、ファン・ウェイ
配給:ツイン
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2022年5月20日(金) 全国公開
公式サイト onesecond-movie.com