2022年北京冬季五輪で、開・閉会式の総監督を務めたチャン・イーモウ最新作、映画『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』。本作公開に向けて、今回特別に監督から、日本の観客に向けてメッセージが寄せられた。その特別映像がこのたび公開された。
公開に先駆けた挨拶に始まった特別映像の中で、チャン・イーモウは「私自身が感じている映画への追憶や想い、そして情熱を表現した作品でもあります」と身振り手振りをまじえながら本作への熱い想いを語っている。
チャン・イーモウ監督自身が長年映画化を熱望していた本作は、強制収容所の囚人が、ニュースフィルムに1秒だけ映った娘の姿を観るために、逃亡者となりながら映画館を目指す物語。文化大革命時代の中国を舞台として、広大な砂漠を大胆に映し出す圧倒的な映像美を背景に、娘への父の想いを描いた感動作となっている。
公開映像のメッセージによると、時代背景は監督自身の青春時代であり、当時は映画を観ることは、正月のような一大イベントだったそうだ。1970年代中国、あの時代を生きた人々の映画への強烈な渇望と、映画がもたらした、人々の夢や未来への希望を本作は表現している。
まさに、映画を愛するすべての人に捧げる作品というように、監督の映画への愛に温かく包まれたエモーショナルな人間ドラマ。タイトルとおり、映画フィルム1秒間24コマ、その一瞬に思いが込められている。
映画『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』は5月20日(金)より公開。
1969年、文化大革命真っただ中の、激動の中国。造反派に歯向かい、西北部にある強制労働所送りになった男は、妻に愛想を尽かされ離婚。最愛の娘とも親子の縁を切られてしまう。数年後、22号という映画本編の前に流れるニュースフィルムに、娘の姿が1秒だけ映っているとの手紙を受け取り男は、一目娘の姿を見たいと強制労働所から脱走。逃亡者となりながらも、22号のフィルムを血眼になって探し続け、映画が上映される予定の小さな村の映画館を目指す。だがフィルムを村まで運ぶ男の隙をついて、素早くのフィルムの1缶を盗み出す子供を目撃。ボロボロの格好をした小汚い少年だと思ったその子供は、孤児の少女・リウだった。
監督・脚本:チャン・イ―モウ
出演:チャン・イー、リウ・ハオツン、ファン・ウェイ
配給:ツイン
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2022年5月20日(金) 全国公開
公式サイト onesecond-movie.com