現代最高峰の異才監督ギレルモ・デル・トロ監督が映画化に挑んだのは、1946年に出版され、ノワール小説の伝説的傑作といわれる「ナイトメア・アリー 悪夢小路」。1947年にはエドマンド・グールディング監督、タイロン・パワー主演によって映画化(『悪魔の往く町』)されるなど、今も名作として語り継がれる題材を、アカデミー賞を席巻した前作『シェイプ・オブ・ウォーター』で極めた、誰も真似のできないデル・トロ監督独自の世界観と豪華極まりない映像で観るものを誘うサスペンス・スリラー大作、映画『ナイトメア・アリー』として完成させた。
この度、重要な登場人物たち9人のキャラクターポスターが公開された。
ブラッドリー・クーパー演じる主人公のスタンは過去にある秘密を抱えてカーニバルにやってくる。そして一座に仲間入りするや否や、むせかえるような野心と持ち前の頭の回転の速さで瞬く間に読心術のスキルを習得。都会の高級ホテルにあるステージの看板をはるトップのショーマンへと上り詰めていく。そんなスタンと恋に落ち、共に大都会へ旅立ったのは、ルーニー・マーラ演じるカーニバルの感電ショーで人気者だったモリー。スタンの才能を心から信じるモリーは献身的にスタンを支えようとする。
トニ・コレット演じるタロットの達人で、カーニバルでは透視術師として活躍しているジーナと、デヴィッド・ストラザーン演じるかつて読心術師コンビで名を馳せていたピートは、カーニバルで下積みをするスタンの懇願で、秘伝の読心術を教えようとする。そして、カーニバルを離れたスタンが大都会で出会うのは、ケイト・ブランシェット演じる精神科医のリリス・リッター博士。スタンのショーを見たその日に読心術のからくりを見抜いたリリスはスタンから霊視術でともに打って出ないかと持ちかけられ、不敵な笑みを見せながらも手引をすることに‥‥。
他にも、ウィレム・デフォー演じるスタンの素質を見極め、カーニバルに引き入れる見世物小屋の客引きコートリー、ロン・パールマン演じるモリーのお目付け役でカーニバルでは“怪力男ブルーノ”として知られるブルーノ、霊視術をはじめたスタンが目をつけた、リチャード・ジェンキンス演じる過去に傷を持つ大富豪のグリンドル、そして同じく目を付けられた、メアリー・スティーンバージェン演じる最愛の息子を亡くしたフェリシア。
成功を追い求めて富や名声に目がくらんでいくうちに、想像もしない人間の闇を見ることになってしまうスタンだが、デル・トロは「観客が登場人物の成功物語に見入っているとき、もっとも見たくないものはその人の失墜です。ですから、もし主人公が転落するとお客さんの心は激しく揺さぶられてしまうでしょう」と物語を示唆するような意味深なコメントを残しており、少しずつ狂っていくスタンの運命に8人のキャラクターたちがどのように絡んでいくのか注目したい。
先日発表された第94回アカデミー賞では作品賞、撮影賞、美術賞、衣装デザイン賞と主要を含む4部門にて堂々とノミネートを果たし、今後の賞レースの行方にも注目が高まっている映画『ナイトメア・アリー』は、3月25日(金)に全国公開。
野心溢れる青年スタンがたどり着いたのは、人間とも獣ともつかない生き物を出し物にする、華やかさと怪しさに満ちたカーニバルの世界。スタンは読心術を身につけ、ショービジネスの世界をその才能と魅力と共に駆け上がっていくが、その先には予想もつかない栄光と闇が待ち受けていた。『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞を席巻したギレルモ・デル・トロ監督が贈る、全世界待望のサスペンス・スリラー大作。
監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:ブラッドリー・クーパー、ケイト・ブランシェット、トニ・コレット、ウィレム・デフォー、リチャード・ジェンキンス、ルーニー・マーラ、ロン・パールマン、デヴィッド・ストラザーンほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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2022年3月25日(金) 全国公開