第2回新潟国際アニメーション映画祭「世界の潮流 」部門 ラインナップ
アニメーションの今を代表する作品を、世界中から集めて上映する【世界の潮流】部門。2024年は「新しい作り方」/「女性監督」/「アジア」/「新潟」などのテーマを取り上げる。
<女性スタッフ映画>
今年の審査委員長であるノラ・トゥーミー監督の『ブレッドウィナー』、スタッフの多くが女性の日本の『同級生』、東西の女性スタッフの映画づくりに注目する。
『ブレッドウィナー』 英題:The Breadwinner
制作国:カナダ・アイルランド・ルクセンブルク 制作年:2017年
© 2017 Breadwinner Canada Inc./Cartoon Saloon (Breadwinner) Limited/ Melusine Productions S.A.
監督:ノラ・トゥーミー
『同級生』 英題:Doukyusei
制作国:日本 制作年:2016年
©中村明日美子/茜新社・アニプレックス
監督:中村章子
<ワーク・イン・プログレス>
アニメーションはどう誕生するのか。国境を越えていま制作中・企画中の話題作のプロセスを見ることで、時代を先取りする
『小さなアメリ』
フランスのMaybe MoviesとIkki Filmsが現在、制作を進めている『小さなアメリ』の作品と制作過程を美術監督のエディ・ノエルが紹介。自分を神だと思っている2歳半の日本生まれのベルギー人少女アメリを主人公とした手描きアニメーションで、2Dのアニメーションスタイルと美術が特徴。パリのゴブラン校で出会った2人の監督は、レミ・シャイエ監督の長編『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』と『カラミティ』の主要スタッフも務めた。
登壇:エディ・ノエル(美術監督)
『海門回声』 英題:Chinese Queer
中国で描かれた切尸红人魔が原作の漫画「海門回声」のアニメーション化プロジェクトの紹介とパイロットフィルムの上映。「海門回声」はリアルな同性愛者たちの生活や心を痛快に描き大きな話題を呼んだ。中国作品としては唯一、フランス・アングレーム国際漫画祭においてノミネートされている。
©切尸红人魔/森雨文化/Rooting
登壇:王亦杰(Wang Yijie) (株式会社Rootingファウンダー、企画発起人)&翁銘(Sam Weng) (映画監督・企画発起人)
<新しい制作方法>
近年さらに広がる様々なアニメーション制作手法、なかでも新しい表現手法・アイディアに挑戦する作品を特集。
■岩井澤 健治 アニメーションとしての映画表現
4万枚超を手描きしたアニメーション映画『音楽』で注目を浴びた岩井澤健治監督がアニメーションとしての映画表現を語る。トークでは岩井澤監督が取り組む最新プロジェクトも紹介。また2023年5月に第76回カンヌ国際映画祭アヌシー・アニメーションショーケースで上映された『ひな』パイロット・フィルムも上映。
『Hina is Beautiful』 英題:Hina is Beautiful
制作国:日本 ©新井英樹/ロックンロール・マウンテン
監督:岩井澤健治
『サマーゴースト』 英題:Summer Ghost
制作国:日本 ©サマーゴースト
監督: loundraw
関連トーク:「FLAT STUDIOのクリエイティブ」 ゲスト:Loundraw (アニメ監督・イラストレーター)×石井龍(FLAT STUDIO代表)
『ニッツ・アイランド』 英題:Knit’s Island
制作国:フランス 制作年:2023年
監督:エキエム・バルビエ、ギレム・コース、カンタン・レルグアルク