Jul 18, 2025 news

『私たちが光と想うすべて』公開記念 パヤル・カパーリヤー監督の初長編ドキュメンタリーが限定公開 映画『何も知らない夜』

A A
SHARE

第77回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した『私たちが光と想うすべて』の監督パヤル・カパーリヤーが手がけた初長編ドキュメンタリー、映画『何も知らない夜』。この度、本作の予告映像、ポスタービジュアルが公開された。

世界から熱い注目を集めているインド・ムンバイ生まれの新鋭監督パヤル・カパーリヤー。日本ではまもなく公開を迎える『私たちが光と想うすべて』は初の劇映画監督作品でありながら、100以上の映画祭・映画賞にノミネート、25以上の賞を受賞し、70カ国以上で公開されている。

カパーリヤー監督は、2021年に完成させた本作『何も知らない夜』でも世界のメディアからも絶賛を浴びている。第74回カンヌ国際映画祭監督週間に選出、ベスト・ドキュメンタリーを受賞した本作が、『私たちが光と想うすべて』の日本公開を記念して限定公開される。

本作は、カパーリヤー監督がインド映画テレビ技術研究所の学生であった自身の体験を元に映画化した作品。映画大学の学生寮から学生Lの恋文が入った小箱が発見され、Lの手紙が語るカースト制度によって阻まれた恋人たちの苦難を背景に、2016年に実際に起こった政府への抗議運動、極右政党とヒンドゥー至上主義者による学生運動の弾圧事件の真実が描き出される。

監督は2017年頃から自分たちの身の回りや友人たちを撮影し、大学で友人たちが撮影した映像や古い家族のアーカイブ、ネット上の投稿画像などを収集。記憶のアーカイブともいえる映像群からイメージを発見し、そこに架空のラブストーリーを加えて、映像を再構築し本作を紡いだ。

映画『何も知らない夜』は、2025年8月8日(金)より限定公開。

作品情報
映画『何も知らない夜』

映画大学の学生寮の片隅にひっそりと置かれた小箱。その中から発見されたのは、学生Lが密かに恋人へ綴った手紙だった。Lの手紙から、叶わぬ愛の背後にある社会的な問題が浮かび上がり、2016年にインドで実際に起こった政府への抗議運動や極右政党・ヒンドゥー至上主義者による学生運動への弾圧事件へとつながっていく‥‥。

監督・脚本:パヤル・カパーリヤー

手紙の朗読:ブーミシュタ・ダス

配給:セテラ・インターナショナル 

©Petit Chaos – 2021 

2025年8月8日(金) Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか限定公開

公式サイト naniyoru.com

映画『私たちが光と想うすべて』

インドのムンバイで看護師をしているプラバと、年下の同僚のアヌ。2人はルームメイトとして一緒に暮らしているが、職場と自宅を往復するだけの真面目なプラバと、何事も楽しみたい陽気なアヌの間には少し心の距離があった。プラバは親が決めた相手と結婚したが、ドイツで仕事を見つけた夫から、もうずっと音沙汰がない。アヌには密かに付き合うイスラム教徒の恋人がいるが、親に知られたら大反対されることはわかっていた。そんな中、病院の食堂に勤めるパルヴァティが、高層ビル建築のために立ち退きを迫られ、故郷の海辺の村へ帰ることになる。

監督・脚本:パヤル・カパーリヤー

出演:カニ・クスルティ、ディヴィヤ・プラバ、チャヤ・カダム

配給:セテラ・インターナショナル

© PETIT CHAOS – CHALK & CHEESE FILMS – BALDR FILM – LES FILMS FAUVES – ARTE FRANCE CINÉMA – 2024

2025年7月25日(金) Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかロードショー

公式サイト watahika