2016年のミステリーランキングを席巻した深水黎一郎の傑作小説「ミステリー・アリーナ」(講談社文庫刊)が、堤幸彦監督の手で実写映画化され、2026年5月22日(金)に全国公開されることが決定した。
全国民が熱狂する生放送のド派手な推理クイズ番組「ミステリー・アリーナ」。番組の熱気を一気に盛り上げるのは、司会者・樺山桃太郎。難攻不落の推理問題に正解者が連続して現れず、賞金はキャリーオーバーで100億円まで膨れ上がっていた。今回、出題される問題は「嵐の中、孤立した洋館で起きた殺人事件」。推理力に自信のある選りすぐりの6人の解答者たちは、このミステリーを解き明かすことができるのか?
原作は、緻密なロジックとトリックで読者を魅了する本格ミステリー作家・深水黎一郎の同名小説。「本格ミステリ・ベスト10」(2016年度) 第1位/「ミステリが読みたい!」(2016年版国内篇・早川書房) 第3位/「週刊文春ミステリーベスト10」(週刊文春2015年12月10日号国内部門) 第4位/「このミステリーがすごい!」(2016年版国内編・宝島社) 第6位など、数々のミステリーランキングにランクインしている。
本作の主演を務めるのは唐沢寿明。映画、ドラマなど数々のヒット作で存在感を放ち、常に第一線で活躍している唐沢が今回演じるのは「ミステリー・アリーナ」の司会者・樺山桃太郎。樺山はハイテンションでスタジオを盛り上げ、毒舌で解答者を煽りに煽り、よどみなく番組を進行する、まさにこの番組の顔。今年で俳優キャリア45年を迎えた唐沢が、今までにない強烈な役で怪演をみせる。
監督は、ドラマ「ケイゾク」「池袋ウエストゲートパーク」や「TRICK」シリーズ、「SPEC」シリーズ、『20世紀少年』三部作などの話題作の演出を手がけてきた堤幸彦。唐沢とは2009年に公開された『20世紀少年 -最終章- ぼくらの旗』以来、約15年ぶりのタッグで、映像化不可能と言われた作品に挑む。
このたびの発表とあわせて公開された特報映像は「ミステリーを愛し、ミステリーに捧げ、ミステリーと生きる、すべての方へ」という文字とともに唐沢演じる樺山の不敵な笑みとコミカルな表情が次々と映し出され、その後に「ようこそ、ミステリー・アリーナへ!」と叫ぶ姿から始まる。続いて、推理問題の舞台となる洋館が映し出され、見事正解すれば賞金100億円と煽る樺山。さらに「天国か地獄か、あなたの推理はどっちだ!」と狂気をはらんだ表情で解答者へにじり寄る。最後は「シンキングタイム、スタート」と視聴者に問いかけるように締めくくられ、ド派手な推理クイズ番組の始まりを予感させる映像となっている。
映画『ミステリー・アリーナ』は、2026年5月22日(金)より全国公開。
