Feb 28, 2025 news

ジョセフ・ゴードン=レヴィット×ブラディ・コーベット共演 映画『ミステリアス・スキン』が、製作から20年の時を経て日本劇場初公開

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幼少期の性被害によって人生を大きく変えられた2人の少年の行く末を描き、長らく日本では未公開となっていた、映画『ミステリアス・スキン』が、製作から20年の時を経て日本劇場初公開される。この度、本作の予告映像、ポスタービジュアル、場面写真が公開された。

90年代“ニュー・クィア・シネマ”のムーブメントを牽引したグレッグ・アラキ監督による本作は、第61回ヴェネチア国際映画祭でのプレミア上映を皮切りに、トロント、サンダンス、ロッテルダム映画祭などでも上映され反響を呼んだ。当時23歳でブレイク前のジョセフ・ゴードン=レヴィット、そして現在は『ブルータリスト』などで映画監督として世界に名を轟かせるブラディ・コーベットが出演。そのほかにもミシェル・トラクテンバーグ、メアリー・リン・ライスカブ、エリザベス・シューなど実力派俳優たちが脇を固める。

原作は、スコット・ハイムが1995年に発表し、かのウィリアム・バロウズも絶賛した同名小説。日本では「謎めいた肌」として2016年にハーパーコリンズ・ジャパンより刊行された。自身の実体験をもとに小説を著したスコット・ハイム自身も本作に対して「これ以上の映画化はない」と太鼓判を押す。

カンザス州の田舎町ハッチンソン。1981年の夏、リトルリーグのチームメイトである8歳の少年ブライアン(ブラディ・コーベット)とニール(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、幼い子供への性加害を常習的に行なっていた1人の“コーチ”によって大きく人生を狂わされる。精神的ショックから記憶を失い、後遺症にさいなまれる日々を過ごしていたブライアンは、やがて自分は宇宙人に誘拐されたために記憶を失ったのだと思い込むように。一方 “コーチ”と8歳の自分の間にあったものは「愛」だと信じていたニールは、彼の影を追い求めて年上の男たちを相手に身体を売りながら生きる道を選んだ。「空白の記憶」から10年。ブライアンが真実を取り戻そうとするうち、手がかりとして浮かび上がってきたのは繰り返し夢に現れる1人の少年。そして、その少年がニールであることをついに突き止めたブライアンだったが、すでに彼はニューヨークへと旅立ったあとだった。

この度公開されたのは、シガー・ロスによる劇中曲「Samskeyti」が余韻を残す予告映像。また、オリジナル劇伴を手掛けるのは、ブライアン・イーノやコクトー・ツインズとのコラボレーションでも有名なアンビエント・ミュージック界の巨匠ハロルド・バッド&ロビン・ガスリー。その他にもスロウダイヴ、カーヴ、ライドなど浮遊感のあるシューゲイザー・サウンドが彩りを添える。

▼グレッグ・アラキ(監督) コメント
人生のうち、何年かを費やして映画にしたいと思えるほどの情熱と興奮を覚えたのは、この作品に出会ったときだけでした。ずっと起きてきたのに決して語られることのなかった関係性や出来事が露になり、読者は心をかき乱されつつも惹きつけられてしまいます。もし映画化でこうした極めて不穏な場面に背を向けてしまうのであれば作る意味がないと思いました。それでは原作の持つ特別な力や、心を引き裂くような衝撃が失われてしまうからです。この物語は人々に気づきをもたらす、語られるべき話であり、それを途中で目をそらせない“映画”という形で見るのは強烈な体験になるでしょう。私としては、『ミステリアス・スキン』が観た人に変化を起こし、タブーへの沈黙を破るきっかけになることを願います。本作のエンディングには、個人的に魔法のようなものを感じます。光と影が絶妙な塩梅で共存していると感じるんです。嘘くさいハッピーエンドではありませんが、完全に絶望しかないわけでもなく、一筋の希望が見えます。観たあとには、私が真に望んだのはどちらなのかという疑問が残るでしょう。

映画『ミステリアス・スキン』は、2025年4月25日(金)より全国ロードショー。

作品情報
映画『ミステリアス・スキン』

カンザス州の田舎町ハッチンソン。1981年の夏、リトルリーグのチームメイトである8歳の少年ブライアンとニールは、幼い子供への性加害を常習的に行なっていた1人の“コーチ”によって大きく人生を狂わされる。精神的ショックから記憶を失い、後遺症にさいなまれる日々を過ごしていたブライアンは、やがて自分は宇宙人に誘拐されたために記憶を失ったのだと思い込むように。一方 “コーチ”と8歳の自分の間にあったものは「愛」だと信じていたニールは、彼の影を追い求めて年上の男たちを相手に身体を売りながら生きる道を選んだ。「空白の記憶」から10年。ブライアンが真実を取り戻そうとするうち、手がかりとして浮かび上がってきたのは繰り返し夢に現れる1人の少年。そして、その少年がニールであることをついに突き止めたブライアンだったが、すでに彼はニューヨークへと旅立ったあとだった。

監督・脚本:グレッグ・アラキ

原作:スコット・ハイム「謎めいた肌」(ハーパー・コリンズジャパン刊)

出演:ブラディ・コーベット、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ミシェル・トラクテンバーグ、ジェフリー・リコン、ビル・セイジ、メアリー・リン・ライスカブ、エリザベス・シュー

配給:SUNDAE

©MMIV Mysterious Films, LLC

2025年4月25日(金) 渋谷ホワイトシネクイントほか全国ロードショー