猟奇的な連続殺人事件を大衆に向けたショーのように仕立てる犯人と、それを追う検察官たちを緊迫感満載に描く、宮部みゆきの珠玉のミステリー「模倣犯」。この名作犯罪ミステリー小説を原作とした、台湾製作のドラマシリーズ「模仿犯」が、Netflixで独占配信中。
この度、配信開始を記念して、原作者の宮部みゆきと、ドラマの主人公である検事、グォ・シャオチを演じるウー・カンレンの特別対談映像が公開された。
宮部は、今回のドラマ化への思いについて、「期待が半分、心配が半分だったんですけども、今日第1話を見せて頂いて、もう不安は全部吹っ飛んでしまいまして、とにかく先が観たいです。本当に面白いし、すごくスリリングなドラマにして頂いたと思います」と語り、感銘を受けたことを打ち明ける。
宮部とともに改めて本編を鑑賞したウー・カンレンは、「グォ・シャオチという人物は、原作の中にはなかったキャラクターです。先生の「模倣犯」を台湾で10話のドラマにする際に、非常に大きな困難に直面しました。キーパーソンが1人必要だと考えました」と原作へのリスペクトを込めつつ、ドラマ化する上での苦労について語った。
また、原作の執筆当時について、宮部は、「犯罪を起こしたり、他者を傷つけても、自分が有名になりたいとかすごいことをする人間だと思われたい人は、やっぱり他者のことを全く考えていないだろうと、だからそこが明確な違いなんだろうなと思いながら犯人像を書いたような気がします」と告白。「心の震えと恐ろしさと、そして人間にとって何が正しいことで、何が良いことなのか、何が悪いことなのかということを、ずっと深く問いかけてくるこのドラマ、どうぞお楽しみにして下さい」と現代にも通ずるテーマが盛り込まれた原作を振り返りながら、ドラマへの想いを明かした。
ドラマシリーズ「模仿犯」はNetflixにて、独占配信中。
1990 年代の台北。ある日公園で、切断された女性の右腕が発見される。それは予測不能な事件のはじまりに過ぎなかった‥‥。高まる大衆の関心を巧みに利用して、マスコミを翻弄する連続殺人犯。メディアに精通した犯人によって、事件はショーのように過熱して仕立て上げられていく。そんな中、事件解決に挑む検事グォ・シャオチは、一連の事件にはある裏があることに気付く。法や正義をあざ笑うかのような犯人の“真実”に辿り着くことはできるのか?
監督:チャン・ロンジー、チャン・ハンルー
出演:ウー・カンレン、アリス・クー、ルビー・リン
原作:宮部みゆき「模倣犯」
Netflixシリーズ「模仿犯」独占配信中