『MOTHER マザー』など一貫して社会的抑圧や差別を題材にした作品を生み出した脚本家・港岳彦によるオリジナル脚本を榊英雄監督が7年越しに取り組み映画化した『蜜月』。懸命に幸せを求めながら壊れていく家族の、愛と再生の物語を描く。主演の佐津川愛美が、夫への愛のために過去の闇に対峙する女性・美月を熱演。心を病んだ母への愛憎に葛藤する17歳の少女から、秘密を抱えながら夫を愛する32歳の女性を、心をゆさぶる圧巻の演技で表現する。
この度、母との辛い過去の記憶に苦しむ美月(佐津川愛美)を、いつもしっかりと支え受けとめてくれる陶芸家の夫哲郎(永瀬正敏)の包み込むような愛にあふれたシーンの映像が公開された。
映画『蜜月』は3月25日(金)よりテアトル新宿ほかにて全国公開。
山奥の古民家。優しい陶芸家の夫と穏やかに暮らす美月32歳。弟が15年ぶりに現れ、母の死を告げる。封印していた家族の過去があふれ出す。愛する夫との暮らしを守るために美月は過去の黒歴史と対決する。母親は、ある“事件”がきっかけで離婚し心にトラウマを抱える。美月は子どもながらに不安定な母を支え、母子で必死に生きてきた。母が新たな伴侶を得て、四人家族となったとき、美月は、やっと温かな居場所ができることを期待した、美しい17歳に成長していた。だが、その『女という性』に対し、母はかつての事件のトラウマから、嫌悪・嫉妬し、激しく抑圧する。美月は母への反抗心から、義父に接近する。ささやかな反抗心だったが、次第に深みにはまっていく。再び“事件”が起こり、家族が崩壊していく。15年ぶりに故郷の実家へ戻る美月。義弟から15年間にわたる過酷な義母の介護も知らされ、その代償の重さに押しつぶされそうになる。目を背けてはいけない。夫に封印した「秘密」を告白する。その切なすぎる真実に涙する。
監督:榊英雄
出演:佐津川愛美、筒井真理子、板尾創路、濱田龍臣、森田想、永瀬正敏
配給:アークエンタテインメント
©2022「蜜月」製作委員会
2022年3月25日(金) テアトル新宿ほか全国公開
公式サイト mitsugetsu.com