第40回水戸映画祭が10月18日(土)、19日(日)、25日(土)、26日(日)の4日間開催される。1986年10月18日から始まった水戸映画祭は市民の手により企画、運営されてきた映画祭だ。

今回40年という節目を迎えるにあたり、市民映画祭という立ち位置をもとに、映画監督、俳優といったゲストを招いたトークライブ、35mmフィルム映写機を用いて、国立映画アーカイブ所蔵の名作邦画を上映。映画の素晴らしさと多様性を幅広い年代の市民と分かち合っていく。
18日には、第1回水戸映画祭にゲスト出演し、自身も水戸市出身である日本映画界の巨匠・深作欣二監督の特集プログラムが組まれている。
深作監督の遺作であり、公開当時、大きな社会現象を巻き起こした『バトル・ロワイヤル』を上映。あわせて水戸芸術館館長の片山杜秀氏、深作健太監督、映画史・時代劇研究家の春日太一氏によるスペシャルトークを実施する。

また同日、史上初の公式上映となる特別プログラム『バトル・ロワイヤル』のメイキング・ドキュメンタリー『映画は戦場だ 深作欣二 in「バトル・ロワイヤル」』が223分上映される。ビートたけしら出演者たちのインタビューを多数収録しながら、深作欣二監督が活劇映画に込めた思いに迫る。
19日、25日には近年話題をさらった短編から国際映画祭受賞作品まで多様な日本映画作品がプログラムされている。『敵』には、俳優・長塚京三、吉田大八監督が、『ぶぶ漬けどうどす』には、俳優・深川麻衣、富永昌敬監督が、『BAUS 映画から船出した映画館』には俳優・染谷将太が、『ルノワール』には、俳優・鈴木唯、早川千絵監督が、それぞれゲスト登壇する。
その他、97回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した敵同士だったふたりの友情を映像でとらえた『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』、ダッカ襲撃人質テロ事件を題材に全編ワンカット撮影で描く緊迫のドラマ『土曜の午後に』など、海外作品も見逃せない。
是枝裕和監督が、能登の雄大な自然を背景に、ひとりの女性の喪失と再生を描いた長編デビュー作『幻の光』を35mmフィルムで上映するとともに、新鋭・空音央監督による衝撃の長編劇映画デビュー作『HAPPYEND』を監督本人のトークを交えての上映プログラムなど、映画の過去と未来を水戸から発信している。
「水戸映画祭」は、10月18日(土)・19日(日)・25日(土)・26日(日)開催。
※上映時間やゲストは、予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。

1986年10月18日に第1回目が開催。当時の市民団体・水戸映評会が主体となり、水戸映画祭実行委員会が組織され、その後も実施スタイルや形態は変えながらも、市民の手により企画、運営されてきた映画祭。
【開催概要】
開催日:2025年10月18日(土)・19日(日)・25日(土)・26日(日)
会場:水戸芸術館ACM劇場
主催:NPO法人シネマパンチ/公益財団法人 水戸市芸術振興財団/水戸映画祭実行委員会
公式サイト https://mitotanpen.jp