1975年、『アダプション/ある母と娘の記録』で女性監督として初めてベルリン国際映画祭の最高賞 金熊賞を受賞したメーサーロシュ・マールタ。この度、2023年に開催され好評を博した第一弾特集上映に続き、日本で劇場初公開となる全7作品を新たにレストア/HDデジタルリマスターした珠玉の作品群を一挙上映する「メーサーロシュ・マールタ監督特集 第2章」がの開催が発表され、あわせて、本予告映像および本ポスタービジュアルが公開された。

1931年、ハンガリーに生まれ、同国を代表する名匠ヤンチョー・ミクローシュの手引きで、長編劇映画デビュー作となる『エルジ』を監督したメーサロシュ・マールタ。その後も、サボー・ラースローやアンナ・カリーナ、イザベル・ユペール、デルフィーヌ・セリッグなどの名優がこぞって出演する作品を手がけ、アニエス・ヴァルダに至っては自身の映画制作の参考にしたことを明かすなど、その影響とともにいまなお語り継がれている。




今回の特集上映では、監督自身の初期―中期作品を中心に、日本で劇場初公開となる全7作品がラインナップされる。冷戦下の恐怖政治を生き抜いたメーサーロシュ自身の記憶が刻まれたパーソナルな一大叙事詩『日記』三部作や、孤児として育った女性が両親を追い求めるデビュー作『エルジ』、中年の危機に瀕した未亡人の息苦しさをシスターフッド的に描破した『月が沈むとき』、階級格差が男女の結び付きを蝕む『リダンス』など彼女の作家性が際立つ初期作品のほか、アンナ・カリーナを共演に迎え、血の繋がらない男と少女の、親子のような親密さにカメラが向けられた中期の傑作『ジャスト・ライク・アット・ホーム』など、メーサーロシュ・マールタの目を通した家族の形、有様が問い直される珠玉の作品群が上映される。



「メーサーロシュ・マールタ監督特集 第2章」は、2025年11月14日(金)より全国順次ロードショー。

日本で劇場初公開となる全7作品を新たにレストア/HDデジタルリマスターした珠玉の作品群を一挙上映。
【上映作品】
『エルジ』
『月が沈むとき』
『リダンス』
『ジャスト・ライク・アット・ホーム』
『日記 子供たちへ』
『日記 愛する人たちへ』
『日記 父と母へ』
© National Film Institute Hungary – Film Archive
配給:東映ビデオ
2025年11月14日(金) 新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー
公式サイト meszarosmarta-feature