Sep 12, 2025 news

「社会は誰のためにあるのか?」障害の現実に挑んだアメリカ人博士のドキュメンタリー 映画『ブックマン・マーク:行動の軌跡』

A A
SHARE

若き障害学者ブックマン・マークの生涯と、その情熱、そして彼を支えた人々との絆を追ったドキュメンタリー映画『ブックマン・マーク:行動の軌跡』が公開される。この度、本作の予告映像が公開された。

ブックマン・マークは、1991年にアメリカ・フィラデルフィアで生まれた。16週早く生まれ、体重はわずか752グラム。筋肉が弱まる難病により10歳の時に心臓移植を受け、車いすを使いながらも、障害を持つ自身の経験を力に変えてきた。

日本の歴史や宗教観に強い関心を持ち、日本文化・アニメに魅せられた少年はやがて博士号を取得。東京大学で博士研究員を務め、日本の歴史と政策を現場から深く見つめる「行動する学者」へと成長した。教育者、歴史家、そして活動家として、障害者の権利のために行動し続けた彼の姿は、多くの人に希望と問いを投げかける。

本作では、マークの父、ポールの視点からも語られている。撮影は 2022年秋、コロナ禍で3年ぶりに父が東京在住だった息子と再会した直後に行われたが、マークはそのわずか2か月後、心不全で急逝した。

「マークは、何があっても止まらなかった」と語るのは、ポールと大学の同級生で、エミー賞受賞歴のあるロン・スモール監督。マークの意志を引き継ぐべく、ポールは監督とともに、障害学生の海外留学や国際的活動を支援する NPOを設立し、息子の遺志を未来へとつなごうと活動している。

映画『ブックマン・マーク:行動の軌跡』は、2025年10月18日(土)より公開。

作品情報
映画『ブックマン・マーク:行動の軌跡』

日本を愛し、障害の現実に挑んだアメリカ人博士 ブックマン・マークを追ったドキュメンタリー。

製作・監督:ロン・スモール

出演:マーク・ブックマン、ポール・ブックマン、レイチェル・ブックマン、ワサナ・ダバグ、リチャード・ドナー、ビクター・ドーバー、ケビン・ギンズバーグ、ジョッシュ・グリスディル、グレッグ・ハンナ、畠山諒、奥平真砂子、川内美彦、中村かれん、長瀬修 ほか

配給:Mark Bookman Foundation

©Mark Bookman Foundation

2025年10月18日(土) シネマ・チュプキ・タバタにて公開