Nov 26, 2021 news

映画『マリグナント 狂暴な悪夢』宣伝プロデューサー / 予告映像制作担当者が語る《新しいホラー映画》宣伝の裏側を独占公開

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『死霊館』ユニバース、『ソウ』シリーズの生みの親で、『インシディアス』シリーズなど数々の傑作ホラーを手掛けるなど、誰もが潜在的に恐れている日常的な“恐怖”を増幅させながら、ホラーの定石をことごとく覆すことで全世界を震え上がらせてきたホラー界の異才・ジェームズ・ワン監督が自ら書き下ろした待望の完全オリジナルストーリー、映画『マリグナント 狂暴な悪夢』がついに公開された。

ジェームズ・ワン監督のファンが待ち望んでいた5年ぶりのホラー映画監督作である本作。公開が近づくにつれ期待も大きく膨らんでいったが、その上がりきったハードルを軽々と飛び越えていった。本編を鑑賞した人たちからも「語りたいけどネタバレ厳禁です」、「やってくれたなジェームズ・ワン、 めっちゃ面白かった。けど、感想がネタバレになる」といった感想が溢れており、副題にもある“狂暴な悪夢”の正体が、《ネタバレ厳戒令》を加速させている。だが、そのビジュアルは日本版本予告映像が公開された時にチラッと映ったのみでその全貌は明かされていない。

ポスタービジュアルも余計な要素を削ぎ落とし、「ヤツは[一番近く]にいる」のキャッチコピーのみを載せるなど、徹底して作品の内容を表に出さない宣伝施策となっている。通常の映画宣伝では公開日が近づくに連れて、追加情報や新ビジュアルを解禁していくのが定石だが、本作はその通例からは大きく逸脱し、公開から約2週間が経った現在もビジュアルは解禁されておらず、その予定もない。このように、キラーコンテンツを全く世に出さずに宣伝を進めていかなければいけない難しさと苦労を本作の宣伝プロデューサーと予告映像を制作した担当者とが明かした。

本作の宣伝全体をコーディネートした宣伝プロデューサーの増田氏は《入口を多く作りつつ、核心には一切触れない言い過ぎない+やり過ぎない宣伝》という意識のもと宣伝活動をスタートさせたと語る。本作はジェームズ・ワン監督待望のオリジナル作品としてホラー映画ファンからの期待値が高く、新情報を待ち望む声も多かったが、解禁できる映像・画像素材は絞られており、さらに試写会も限定的な開催となった。この展開について増田氏は「公開後、見てくれた方が驚きを持って“きっとざわついてくれる”ことを信じ、試写も最低限の実施にし、公開前の鑑賞者を絞りました」と本作が持つ圧倒的な力を信じ徹底した情報統制を敷いたと明かす。

また作品のコピーについても「既存コピーにありがちな“どんでん返し”というフレーズは禁じ手とし、新鮮なイメージの為、新次元ホラーに相応しい言葉選びを目指しました」とコメントし、“ホラー界の鬼才”ジェームズ・ワン待望の最新作となる本作を従来のホラー映画から逸脱した《新しいホラー映画》としての位置づけを目指したと付け加えた。

そのような宣伝コンセプトのもとで、予告映像ディレクターのバカ・ザ・バッカの嵐氏は本作のクリエイティブについて、素材が限られている中でキャッチーでありながらも、安っぽくならないように注意したという。その限られた環境下でも、ホラー映画に精通する著名人からのコメントを載せた映像を作成し、ナレーションを付けた映像制作などホラーファンに喜んでもらえるよう試行錯誤をした。

嵐氏は「ナレーターに能登麻美子さんを起用した映像では淡々とした中にも、要所で“見えない恐怖”を煽るように演出させていただきました」と話しており、この声優の能登麻美子さんをナレーションに起用した映像はSNS上でも「やっぱり能登麻美子さんの声怖えええ!ホラーによく合う!」、「能登麻美子さんナレーション。囁くような言い方いいですね~」といった声も多く話題となり、狙い通りの反応を生み出すことに成功した。

限定された上映回数ながらも公開を待ちわびていたホラー映画ファン中心に劇場へ足を運び、上々の滑り出しとなっている本作。上映されるやいなや、SNS上では本作が描く異常なまでにテンションの高いスピード感と、予想できない展開に「ジェームズ・ワン監督究極の到達点」、「まさにジャンル映画の最高峰とも言える一作」、「マリグナントを舐めてました。これは今年NO.1かも知れん」などの声も多く、《今年ベスト級》という高い評価が多く見受けられる。

映画『マリグナント 狂暴な悪夢』は、絶賛公開中。

作品情報
映画『マリグナント 狂暴な悪夢』

主人公マディソンは、謎の殺人鬼が次々に人を襲う悪夢に悩まされる。殺人鬼は漆黒の姿でどこからともなく現れ、予測不能な素早い動きと超人的な能力で殺人を繰り返し、なす術なく犠牲者ばかりが増えていく。殺人が起きるたびに、マディソンはリアルな幻覚かのように凄惨な殺人現場を疑似体験し、少しずつ自身の隠された過去に導かれていくことに。そして、ついにその邪悪な手はマディソンの元へ。果たして、マディソンが見る悪夢の謎とは・・・。

製作/監督/原案:ジェームズ・ワン

出演:アナベル・ウォーリス ほか

配給:ワーナー・ブラザース映画

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公式サイト malignant.jp