新田義貴監督作品『摩文仁 mabuni』の公開が決定し、あわせて、本作の予告映像とポスター・ビジュアルが公開された。

本作の舞台となるのは、膨大な数の慰霊碑が林立する摩文仁の丘。戦争で遺された者は死者をどう受け止めその霊を慰めるのか。沖縄住民、日本軍戦友、自衛隊、アメリカ軍関係者、韓国人遺族など、この丘ではそれぞれの思いがすれ違う。だがこの映画の主人公とも言える花売りのおばぁは、ただ、死者の魂を慰めようと祈り続けるのだった。

地元で生まれ育った大屋初子さんは、沖縄戦で集団自決が起きた壕から命からがら生き残り、戦後はずっと「魂魄之塔」という慰霊碑の前で遺族に参拝用の花を売ってきた。本作では、初子おばぁを主人公に、膨大な数が存在する沖縄戦の慰霊碑を訪ね、そこにこめられた人々の様々な思いが描かれていく。


監督は、沖縄や中東などで戦争をテーマに映像制作を行い、現在もウクライナで取材を続ける新田義貴。沖縄の市場の再生を描いた劇場映画デビュー作『歌えマチグヮー』に続き、戦後80年となる今年、いまなお沖縄が抱える多くの矛盾や、そこで生きる人々の姿を見つめる。




ナレーションを担当するのは沖縄出身でモデル・タレントとして活躍する知花くらら。そして主題歌はシンガーソングライターの寺尾紗穂が手掛け、鎮魂の祈りを捧げる。
映画『摩文仁 mabuni』は、2025年6月7日(土)より沖縄にて先行公開。6月21日(土)より全国順次公開。

膨大な数の慰霊碑が林立する摩文仁の丘。戦争で遺された者は死者の魂をどう受け止めその霊を慰めるのか。沖縄住民、日本軍戦友、自衛隊、アメリカ軍関係者、韓国人遺族。丘にはそれぞれの思いがすれ違う。この丘では“英霊の顕彰”と“犠牲者への慰霊”が常にせめぎ合い、本土と沖縄の分断を象徴してきた。それでも、その傍では花売りのおばぁが死者の魂を慰めようと祈り続けるのだった。
監督・撮影・編集:新田義貴
ナレーター:知花くらら
主題歌:寺尾紗穂
配給:ユーラシアビジョン
©ユーラシアビジョン
2025年6月7日(土) 沖縄・桜坂劇場にて先行公開
2025年6月21日(土) シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開