常に世界中の映画ファンが新作を心待ちにしている天才監督ポール・トーマス・アンダーソン。その最新作が映画『リコリス・ピザ』だ。舞台は1970年代のハリウッド近郊、サンフェルナンド・バレー。実在の俳優やプロデューサー、実際の出来事を背景にアラナ(アラナ・ハイム)とゲイリー(クーパー・ホフマン)が偶然に出会い、すれ違い、歩み寄っていく恋模様が描かれる。
主演は三姉妹バンド、ハイムの三女であるアラナ・ハイムとポール・トーマス・アンダーソン監督の盟友フィリップ・シーモア・ホフマンの息子であるクーパー・ホフマン。ともに本作で鮮烈な映画デビューを飾り、主演女優賞やブレイクスルー賞を総なめにした。
この話題作の90秒予告映像とメインビジュアルが公開された。
予告映像では、アラナとゲイリーが偶然出会い、すれ違い、歩み寄っていく恋模様をみずみずしく描き出される。
なかにはアラナがゲイリーの家を突然訪ね、「オッパイみたい?」とワンピースを脱ぎ、「触っても?」と答えたゲイリーを平手打ちをする衝撃のシーンも。
主演の二人はポール・トーマス・アンダーソン監督に「アラナの起用は本能的なもの。そして、クーパーの才能は信じられない(くらい素晴らしい)!」と言わしめた。
その他、バイクで爆走するショーン・ペン、バーに佇むトム・ウェイツ、そして、車の窓を割り雄叫びを上げるブラッドリー・クーパー、政治家を演じたベニー・サフディなど、何をしでかすのかわからない、脇を固める強烈なキャストからも目が離せない。
また、あわせて公開されたメインビジュアルは、海外と同じイラストを使用した日本ローカライズ版。そのレトロで温かみのある色調のデザインは、50年代から70年代に流行したイラストポスターを彷彿とさせる。
本国では、そのデザイン性の高さとともに、70年代の懐かしさをも呼び起こすデザインが評判を呼び、「2021年のベストフィルムとテレビのポスター25枚」(IndieWire)、「2021年のベストフィルムポスター」(Playlist)など複数のベストポスターに選ばれ、大きな話題を呼んだ。
このようなアートワークだけでなく、本作に散りばめられた当時の音楽やファッション。そして主人公たちの姿に、誰もがあの頃の気持ちを思い出さずにいられない。
また予告映像に流れている曲は、デビット・ボウイ代表曲のひとつである「Life on Mars?」。
この美しいバラードは1971年にリリースされたアルバム「Hunky Dory」に収録され、本作の舞台であり、ベトナム戦争終盤で、米ソ火星探査が活発だった1973年にシングルカットされた。
フランク・シナトラの「MyWay」のパロディーとして書かれたこの曲は、居場所のない少女が現実逃避をするため映画館に向う内容。この名曲を知るひとにとって、本作に起用された意味について興味をそそられるはずだ。
恋の痛みと喜びを知るすべての人へ。とメッセージを送っている本作。
鮮やかに描きだされる70年代の青春はあなたにどう映るのか。
映画『リコリス・ピザ』は7月1日より全国公開。
舞台は1970年代のロサンゼルス、サンフェルナンド・バレー。実在の人物や出来事を背景にアラナとゲイリーが偶然に出会ったことから、歩み寄りすれ違っていく恋模様を描き出す。
監督・脚本・撮影:ポール・トーマス・アンダーソン
出演:アラナ・ハイム、クーパー・ホフマン、ショーン・ペン、トム・ウェイツ、ブラッドリー・クーパー、ベニー・サフディ
配給:ビターズ・エンド、パルコ
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2022年7月1日(金) 全国公開
公式サイト licorice-pizza.jp