『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』『ファインディング・ニモ』『インサイド・ヘッド』など、イマジネーションあふれるユニークな“もしも”の世界を描き、数々の感動的な物語を贈り届けてきたディズニー&ピクサー。そんな彼らの最新作、“ときどきレッサーパンダになってしまう女の子”を描く、映画『私ときどきレッサーパンダ』。
監督を務めるのは、ピクサーの短編アニメーション『Bao』で第91回アカデミー賞短編アニメーション賞をアジア系女性として初めて受賞したドミー・シー。先日行われた本作のワールドプレミアで、ピクサー・スタジオのトップであるピート・ドクター(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)も「彼女の脳内はすごく不思議で独特。この映画は、まさにそんな彼女独特な才能が反映され、でも同時に誰にでも訴えかける普遍的な映画にもなっている。ピクサー映画ながら、そこにひとつ捻りが利いている」と本作に太鼓判をおしており、イマジネーション溢れるピクサーの中でも誰にも真似できないようなアイデアを持つ逸材。
ドミーが尊敬するアニメーション監督の1人に挙げているのが、21年に公開された大ヒット映画『竜とそばかすの姫』が記憶に新しい細田守監督。ドミーが短編『Bao』で、細田監督が長編『未来のミライ』で第91回アカデミー賞にノミネートした際の授賞式の会場で出会い、親交を深めたという。そんな2人のスペシャル対談映像が公開された。
ドミーが、《女の子がレッサーパンダに変身する》というこの奇想天外な物語で描くのは“本当の自分らしさとは?”と、人生で誰もが一度は悩むテーマ。あわせて公開された細田監督直筆のイラストには、人間とレッサーパンダという2つの側面を持つ本作の主人公メイと、メイと同じく『竜とそばかすの姫』で2つの側面を持つ主人公すずの仮想世界<U>での姿・ベルが描かれている。
映像では、久々に細田監督と対面したドミーが「またお会いできるなんて、嬉しいです!」と感激する様子から始まる。すでに映画を観たという細田監督は、「映画の完成おめでとうございます。あなたにしか出来ない作品をつくりましたね。素晴らしかったです。」と祝福し、「CG アニメーションの表現の歴史を変えていくチャレンジが素晴らしく、ストーリーもあなたにしかできないことをやっている。表現と手法の両方を一致させたこの映画は、ピクサーの歴史の中でも革命的なことではないかと思いました。」と大絶賛。
さらに、「今までなかったいろんなことを成し遂げ、新しい世代として、この作品をつくったことは歴史的なことだと思う。」と本作をみて新しい時代が来るとも感じたよう。大絶賛の細田監督のコメントに照れながらもドミーは「これまでに若い女の子が参考に出来る女性の成長を描いた作品にあまり出会えませんでした。だからこそ、この作品をつくりました。子供の頃から、日本のアニメもディズニー作品も好きでした。私の作風はそれぞれのミックスで、この映画にもそれを反映させたかったのです。主人公のメイも双方の魅力を持ち合わせていて、彼女を通して、様々なことが表現できました。」と作品ができるまでについて教えてくれた。
ドミーは「実は細田監督の『時をかける少女』に影響を受けたシーンもあるんです」とオマージュしたことも明かし、細田は「アニメーションはまだまだ表現の可能性がたくさんある素晴らしい技法だと思う。これからも僕らはアニメーションの新しい表現について挑戦していきたいし、ドミー監督の活躍にも期待したい」とエールを送った。
映画『私ときどきレッサーパンダ』は3月11日(金)よりディズニープラスにて見放題で独占配信開始。
母親の前ではいつも“マジメで頑張り屋”のメイ。実はアイドルや流行りの音楽も大好きで、恋をしたり、友達とハメを外して遊んだり、やりたいことがたくさんある。そんな彼女は、ある出来事をきっかけに本当の自分を見失い、感情をコントロールできなくなってしまう。悩み込んだまま眠りについたメイが翌朝に目を覚ますと、なんとレッサーパンダの姿に。なぜメイはレッサーパンダになってしまうのか?そこに隠されたメイも知らない驚きの秘密とは。ありのままの自分を受け入れてくれる友人。メイを愛しているのに、その思いがうまく伝わらずお互いの心がすれ違う母親。様々な人との関係を通してメイが見つけた、本当の自分とは。
監督:ドミー・シー
日本版声優:佐竹桃華、木村佳乃ほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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2022年3月11日(金) ディズニープラスにて見放題で独占配信開始