Sep 08, 2023 news

映画『キリエのうた』公開記念 1992年放送のドラマ「夏至物語」を岩井俊二監督自らリメイク ヒロインはアイナ・ジ・エンド

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監督・岩井俊二×音楽・小林武史で奏でる音楽映画『キリエのうた』。この度、本作の公開を記念して開催されている「岩井俊二映画祭」の目玉企画として、1992年深夜に放映され、今なお人気を誇る「夏至物語」が、岩井俊二監督自らの手によってリメイクされる。

現在、YouTubeチャンネル・岩井俊二映画祭では、『キリエのうた』の公開を記念し3ヶ月連続で岩井俊二関連作品を配信中。『リップヴァンウィンクルの花嫁』や『なぞの転校生』など、監督作からプロデュース作までの様々な過去作が配信されてきたが、新作としてリメイク版「夏至物語」が10月9日から配信される。

リメイク版「夏至物語」のヒロインを務めるのは、『キリエのうた』でも主演に抜擢された、楽器を持たないパンクバンド「BiSH」の元メンバーで、現在はソロとして活動中のアイナ・ジ・エンド。

さらに、1992年版のエンディング曲にはムーンライダーズのファーストアルバム「火の玉ボーイ」の中の名曲、「午後のレディ」が使用されたが、今回そのリニューアル版が新たにムーンライダーズ自らの手によって47年ぶりにレコーディングされる。

【コメント】

▼アイナ・ジ・エンド
1992年の作品を時代を超えて携わらせていただけて、とても幸せに思います。ありがとうございます。

岩井さんの世界に混ざりこめることは私にとってやはり、すごく楽しくて刺激的でした。岩井さんの奇想天外な感性を目の当たりにする度に、あぁ、最高だー!と心が漏れます。自分に巡っている表現の血がざわざわと音を立ててユウコに没入していきました。

とても暑い日の撮影で、岩井組の皆さんは汗をだらだら流していたのに、ずっと朗らかで、キラキラしていました。たくさん学ばせていただきました。そして、暑すぎる中でそうめんを食べた時おいしくって生き返りそうになってそうめん大好きになりました。 

“夏至物語”たんまり味わってもらえますように。1度見たあと、2度目はユウコと一緒にそうめんを食べて観ていただけたら嬉しいです。夏の思い出を作りませんか。何卒、よろしくお願いします。

▼岩井俊二

29歳の夏に撮った「夏至物語」をアイナさんでリメイク。これ自分がまず観てみたいと思い、ご本人に旧作を観て頂いたところ、やってみたいとお返事が。かくして実現した本作。4K版として復活しました。(当時の解像度で比較すると面積比で27倍!)

『キリエのうた』とはまた全く違うアイナさんです。きっとご堪能頂けるかと思います。旧作はムーンライダーズの「午後のレディ」の音源をお借りしてましたが、今回は改めて演奏して頂けることになりました。

改めて当時こんな変なドラマを放送してくれたカンテレさんには今も感謝しかありません。今後もこうしたショートフィルムを時々作れたらいいなといろいろ構想中です。

映画『キリエのうた』は2023年10月13日(金)より全国公開。

作品情報
映画『キリエのうた』

「スワロウテイル」「リリイ・シュシュのすべて」など、CHARAやSalyuら傑出した歌姫たちとのコラボレーションが幅広い世代から支持される岩井俊二が、主演にアイナ・ジ・エンドを迎えて贈る音楽映画。時代や社会に翻弄されながら、懸命に生きる4人の物語。

原作・脚本・監督:岩井俊二

出演:アイナ・ジ・エンド、松村北斗、黒木華、広瀬すず
村上虹郎、松浦祐也、笠原秀幸、粗品(霜降り明星)、⽮⼭花、七尾旅⼈、ロバート キャンベル、⼤塚愛、安藤裕⼦、鈴⽊慶⼀、⽔越けいこ、江⼝洋介、吉瀬美智⼦、樋⼝真嗣、奥菜恵、浅⽥美代⼦、⽯井⻯也、豊原功補、松本まりか、北村有起哉

⾳楽:⼩林武史

配給:東映

©2023 Kyrie Film Band

2023年10月13日(金) 全国公開

公式サイト kyrie-movie.com

「夏至物語」

愛する人の帰宅を待つ女の子の、愛と狂気に満ちた夏のある日を描く、どこか不穏でダークな物語。

監督・脚本:岩井俊二

原作:「夏至物語」(1992)

出演:アイナ・ジ・エンド ほか

©カンテレ

配信日程:10月9日(月)〜10月19日(木)
配信先:岩井俊二映画祭YouTubeチャンネル 
youtube.com/@iwaishujiff